hot and cold

酔っ払い ページ42

慎side









遅い、









遅すぎる！









今日彼女は飲み会に行っております。









飲み会は別にいいんだよ。
問題は男がいることと酒癖。









正直言ってしまえば男がいる飲み会には行かないで欲しいというのが本音。
だけど職場の人みんな参加するって言ってたから引き止めるわけにもいかず。









だってやだっていったらガキみたいじゃん。
そんなふうに思われたくないし。









酒癖についてはなんというか、うん。
暴れたりするわけではないけど









酔っ払ったらかわいくなるからさ、←









だから誰にも見られたくないわけ。









うわ、俺重っ、←









そして冒頭に戻る。









11時には帰るって言ったのに日付をまたいで今は12時過ぎ。
大人なんだからそんな心配しなくてもって思うかもしれないけどやっぱり心配。









酔っ払って歩けなくなってたら、とか
体調悪くなってないかな、とか。









その時、









「たぁだいま〜！」









帰ってきた。
声でわかる。
酔っ払ってるって。









玄関まで迎えに行こうと思ったけどその前に千夏がリビングに来た。









「慎！」

慎 「ん？」

「ただいま！」

慎 「ん。おかえり。」

「慎だぁ〜。」









そう言ってだきついて顔をスリスリしてくる。
お酒が入ってるからか、ニコニコでずっと俺から離れない。









「今何時？」

慎 「12時過ぎ。」

「遅くなっちゃった〜、ごめんね？」

慎 「うん。」

「寂しかった？」

慎 「…」









寂しかったよ。
まぁ言わないけど←









珍しく仕事早く終わったけど帰ってもいないし
かといってメンバーとご飯行くって気分でもなかった。









「ふふ、寂しくなかったか、」

慎 「、」

「まこちゃん大人だもんねえ、私居ないくらいで寂しくないかぁ。」

慎 「え、」

「私まこちゃんいない時寂しいのになあ、私だけだよね、」

慎 「…」









突然の発言。
わりと素直だし、色々あってから思ってることを言ってくれるようになった。






ー続く

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