あなたの涙 ページ28
「んん、」
目を開けると白い天井が広がった。
病院、だよね。
あたたかさを感じて手元をみると
慎が私の手を握りながら寝ていた。
「え、」
泣いてる…?
今まで慎の泣いてるところなんて数える程しか見たことない。
てゆーか痩せた…?
痩せたっていうよりやつれた…?
私のせいだよね、
申し訳なさを感じつつ慎の頭を撫でていると、
慎 「ん、」
「あ、」
慎 「え、」
大きな目を飛び出しそうなほど開きながらこっちを見て固まってる。
慎 「千夏、?」
「うん、?」
慎 「え、起きた、まって、」
「ちょ、おちついて、」
若干パニック気味な慎。
そりゃそうだよね。
顔を手で覆って動かなくなった。
「慎?」
慎 「こっち見ちゃダメ。」
「!!」
指の隙間から見えた慎は涙を流していた。
それからお医者さんを呼んで検査をして病室にもどってきた。
頭を強く打って2週間ちょっと目を覚まさなかったらしい。
感覚的には少し寝ただけなんだけど。
それ以外は捻挫したりしてるけど大きな怪我はなかった。
慎 「…あのさ、」
「ん?」
慎 「あの、ごめん。ずっと嫌な態度とって。」
「…」
慎 「最初に言いたいんだけど、俺は千夏のことが好きだよ。それはずっと変わらない。あんな態度とってたくせに信じられないかもしれないけどこれは本当。」
その言葉を聞いて泣きそうになった。
正直いって自信なかったから。
慎 「好きだからこそっていうか、ずっと付き合ってても照れくさくなるっていうか、上手く言えないけど恥ずかしくてあんな態度とった。ごめん。」
「ううん、」
慎 「それとあの日千夏に何も話さなかったのは八つ当たりしたら嫌だったから。仕事でちょっと納得行いないことがあって、本当は泊まりに来てくれたこと嬉しかった。言い訳だよね、ごめん。」
「私も酷い言い方してごめんね、」
→続く
899人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オタク - リクエストありがとうございます!最高でした!頑張ってください! (2020年5月19日 16時) (レス) id: b8fa45dd13 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます!夜に早速書いてみます! (2020年5月16日 16時) (レス) id: e54f0cecc3 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - デートとか良いんじゃないですか!よかったら書いてください!頑張ってください! (2020年5月16日 13時) (レス) id: b8fa45dd13 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます!がんばります! (2020年4月24日 6時) (レス) id: e54f0cecc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - まこつが素敵すぎて可愛すぎて撃たれました…これからも頑張ってください! (2020年4月23日 23時) (レス) id: a8e0c095c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちなつ | 作成日時:2020年4月19日 1時