hot and cold

嫌なことは重なる ページ21

慎side









やっぱり喧嘩してから調子悪くて、
支障がでるほどではないけどぼーっとしたり
笑顔が固いって言われたりする。









今日、会いに行こう。
ちゃんと謝って話すんだ。









そう思いながら仕事をした。









どうして嫌なことは重なるんだろう。









仕事が終わるとマネージャーが楽屋に飛び込んできた。









佐々木 「ま、慎ちょっと、」

慎 「？」









深刻そうな表情で呼ばれた。
なんだ…？









隣の部屋に連れてこられた。









佐々木 「いいか、落ち着いて聞くんだぞ。」

慎 「なんですか？」









佐々木 「千夏ちゃんが事故にあって、病院に運ばれたんだっ、」









佐々木 「命に別状はないけど意識が戻ってなくて、すぐ荷物まとめて、先に帰らせてもらおう。」









頭が真っ白になった。
は？事故？意識不明？









とりあえず急いで荷物をまとめて楽屋をでた。
みんなは何が何だか分からないって顔してた。









とりあえず千夏のところに行かないと。









病院について病室の前まできた。









佐々木 「慎？」

慎 「…」









手の震えが止まらない。
現実を見るのが怖いんだ。
命に別状がないっていっても
今は大丈夫でもこれからはわからないじゃん。









詳しい話とか聞いてないからわかんないし。









佐々木 「…とりあえず入ろう。ユキがいるから。」

慎 「はい、」









ｺﾝｺﾝ､









佐々木 「入るぞー、」









痛々しい姿の千夏がいた。









ベッドの横にはユキちゃんがいた。
ずっとそばにいてくれたらしい。









ユキ 「…あとで担当の先生が来ると思うけど、とりあえず命に別状はないって。」

佐々木 「そっか、」

ユキ 「でも、」

佐々木 「？」

ユキ 「いつ意識が戻るかわかんないってっ、」









は？
いつ意識が戻るかわからないって、
戻らないかもしれないって事？

……2→←会えない日々は辛くて

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す