So Good (II)

2ｰ13 ページ13

「おじゃまします、」









久しぶりに入ったけど何も変わってなかった。
綺麗好きな壱馬だから部屋は散らかってないし、
置いてあるものも変わってない。









壱馬 「カフェオレでいい？」

「あ、ありがとう。」









お互いソファに座った。
…あれ、何を話せばいいんだろ。









壱馬 「あのさ、」

「うん、」

壱馬 「まず1つ目、今日とか今まで怖い思いさせてごめん。これは川村家の問題でもあるのに。」

「ううん、大丈夫だよ。」

壱馬 「2つ目、傷つけることしてごめん。週刊誌にのったこととか…あの記事は根も葉もない勝手に作られたものだったんだ。」

「もしかして阿部さんが…？」

壱馬 「そう。形だけっていうか、俺の事なんとも思ってなかったとしても傷ついたと思ったから。ずっと謝りたかった。」









そんなことわざわざ謝らなくていいのに。
ずっと気にしてたのかな…









壱馬 「あと伝えたいことがある。」

「なに？」

壱馬 「俺たちの始まりはお互いの親同士のすすめで形だけの夫婦だった。でも千夏といる時間は心地よくて気づいたら好きになってた。」

「へ…？」

壱馬 「俺は千夏のことが好きだよ。一緒にいたいと思ってる。」









私のこと…？
ずっと好きな人がいると思ってた。









「好きな人は…？」

壱馬 「あ？俺が好きなのは千夏だよ。あれ信じてたん？」

「半々…」

壱馬 「まぁそれはいいや。」









壱馬 「で、返事は？」









いますぐ答えをだせってこと？
急すぎない？









「不安なの、」

壱馬 「うん。」

「ほんとにいいのかなって、」

壱馬 「俺が千夏とあかんねん。そんな不安取り除く。」









私のことをこんな思ってくれる人きっと居ないよね。









「よろしくお願いします」

2ｰ14→←2ｰ12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す