So Good

43 ページ44

壱馬side









北人 「壱馬、次だって〜、」

壱馬 「おう、」









3か月が経った。









あんなに報道されてたのに今は何事も無かったかのようにされてる。









変わり映えのない毎日。









変わったことといえば千夏が俺のそばにいないこと。









1人になって家に帰ってもご飯を食べる気にもなれない時もある。
ツアーもあるから食べないといけないのはわかってるんやけど。









そんな俺を見かねてメンバーがご飯に誘ってくれる。
心配をかけてるのはわかってるし申し訳ないと思ってる。









でもこんなふうになるほど俺にとっては大切な存在で、
いまだに離婚届を出せずにいる。









迷惑なことかもしれないけど、
どうしてもそれだけはできない。









一応書くだけ書いたけど…
形だけでもいいから引き止めたいと思ってしまう。









こんなに大切なのにどうして守ってあげられなかったんやろ。









壱馬 「元気にしてるんやろうか…」









ふと頭に浮かぶ。
千夏の笑った顔、家で仕事をしてる時の真剣な顔。









千夏、









傷つけてごめんな、









まだ離婚届は出せてません、
情けない男でごめん。









会いたい…

作者→←42

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す