伝えたくて

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陸 「あ、戻ってたのか。」

「うん、おかえりなさい。」

陸 「…ただいま。」









会話の少ない私たちをみて笑いが堪えきれない陣さん。









陣 「お前ら固すぎ笑」

「あ、すいません、」

陸 「仕方ないだろ。まだ慣れてないんだ。」

陣 「お前も相変わらずやなあ。」









まぁたしかに慣れてないけど。
それだけじゃなくて距離を作られてるというか、
壁があるというか…









まぁ簡単に踏み込むべきではないとは思うけど。









陣 「あ、もうすぐ紗希が来るで。」

陸 「へー、」

陣 「なんやその興味無さそうな反応は笑、」

陸 「別に。」

陣 「あ、紗希っていうのは俺の奥さんやねん。」

「そうなんですね、」









陣さん結婚してるんだ。
あ、よく見れば指輪してる。









陣 「はよ陸もいい人とくっついてくればええんやけどなあ。」









そう言って陸のほうをちらっと見た。
スルーしてるし笑









陣 「あ、紗希もうつくって。」









陣さんの奥さんがやってきた。
すごい綺麗で優しそうな人。









さらに驚きなのが子供もいるってこと。
3歳の男の子。
紗希さん綺麗だから子供産んだように見えない。









子供が近くにくると陣さんはパパの顔になってる。









いいな、幸せそう。
私にはなかったな…









陸 「…」

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