家族になるということ。

41 ページ42

「結婚、？」

翔吾 「そう、結婚笑。」









突然のことで理解できなかった。









「でも、私なんか、」

翔吾 「私なんかっていうのなし。俺ね、考えたんだよね。」

「うん、？」

翔吾 「俺の傍にいてほしいって思って、でも付き合うって考えたらしっくり来なかったんだよね。」

「は、はあ、」

翔吾 「それで気づいたんだ。家族になりたいと思ってるって。」









"家族になりたい。"









その言葉は重たいけどあたたかい。









翔吾 「お互いのこと結構理解出来てると思うし、家族になれたらすごい幸せになれると思うんだよね。」

「翔吾、」

翔吾 「それに翔太も喜ぶよ。」









私に母親なんてできるのかな。
不安に思っていると、









翔吾 「不安なことは多いと思う。でもね、翔太は千夏にママになってほしいーって言ってたよ。」

「ほ、ほんとに？」

翔吾 「嘘なんかつかないよ笑。」









話を聞くとずっとあいたがってくれてたらしい。
私からしたら嬉しいことだ。









翔吾 「返事、聞いてもいい？」

「うん、」









もう私に迷いはない。









「私を2人の家族にしてください。」

42→←40

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す