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「はぁ、」
次の日起きると目が腫れぼったくなっていた。
なんとか化粧で誤魔化した。
こんな時にまさかの事務所に行かなきゃいけないって言うね。
絶対会わなきゃだもんなあ、
憂鬱な気持ちのまま会議室に入った。
中にはいるとメンバーさんがいた。
コラボ打ち合わせがおわってすぐに外に出た。
後ろから誰かがきて腕を掴まれた。
樹 「まって、」
「ん?」
樹 「昨日さ、」
「あぁ、勝手に帰ってごめんね。」
樹 「そうじゃなくて、」
「それと、無理して私と会わないでいいよ?会いたい人とあった方がいいと思うし。」
樹 「は?」
「じゃあね。」
樹 「あ、おい!」
よし、これでいい。
もう樹とは会わない。
自分で言ったくせに寂しくなってまた泣きそうになった。
北人 「あらら、泣いちゃってる。」
「北人くん、」
北人くんが声をかけてくれた。
私がいつもと違うのに気づいて来てくれたらしい。
北人 「泣きたいなら泣いてもいいのに。」
「っ、ごめん。」
北人くんに頭を撫でられて涙が溢れた。
樹とは違う手。
やっぱり樹の手の方が落ち着くなあ。
こんなことをかんがえてしまう時点で重症だ。
北人 「もうごまかせない気持ちがあるんじゃない?」
「っ、」
北人 「素直になればいいのに。」
「でもっ、」
北人 「いつまでも認めなかったらもっと辛くなるよ。その気持ちが報われなかったとしても自分の気持ちを認めないと。」
ほんとは前から分かってたんだ。
いつもそばにいてくれて、
優しくて、
私は、
樹のことが大好きなんだ。
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ちなつ(プロフ) - みんさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです! (2019年6月9日 15時) (レス) id: d3e3051237 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - 今回もすごく良いお話で更新されるたびにすぐ読んでいました!また新しい作品も楽しみにしております!ありがとうございました^^ (2019年6月9日 0時) (レス) id: c82e4bd714 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - kahonさん» コメントありがとうございます! (2019年5月26日 23時) (レス) id: d3e3051237 (このIDを非表示/違反報告)
kahon - こういうお話がすごく好きで、樹君mainだなんてすごくうれしいです! (2019年5月26日 15時) (レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちなつ | 作成日時:2019年5月24日 22時