愛していたのは

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樹side









北人 「俺が千夏ちゃんのこと好きって言ったらどうする？」

樹 「え、」









2人で戻っていると北人さんにそう言われた。









樹 「どうするって、俺には止める権利ないですよね。」

北人 「じゃあ奪ってもいいの？」

樹 「そーゆーわけじゃないですけど、、」

北人 「俺、本気だから。とりあえず言っておこうと思って。」









宣戦布告ってやつか、、









スタジオにはいると俺と北人さんいがい揃ってた。









撮影が再開されても頭から北人さんの言葉が離れない。
俺に北人さんの気持ちを止める権利はないしできない。









あんなことを言われて焦らないわけがない。









北人さんは俺とは正反対だ。









俺は無口って言われるけどわりとその通りだし愛想悪いし。









それに比べて北人さんは人をひきこむのがうまいし話すのも上手い。
真っ直ぐで優しい。
男の俺からみてもかっこいい。









もし北人さんが気持ちを伝えたら？









最初は意識してなくてもいつか好きになるかもしれない。
俺はその時おめでとうって言えるのだろうか。









いや、









言える自信がない、









大切なメンバーとはいえ自分の好きな人と幸せになるのを祝福できるほど大人じゃない。









俺に勝ち目なんかないじゃん。









どうしたらいいんだろ。

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