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"勝手に妬いただけ。"









家に帰ってからもその言葉が頭から離れなかった。









なんかあの雰囲気に耐えられなかったというか。
あのまま2人でいたら私はどうなっていたんだろう。
樹になんて言ってた?









瑞希 「おーい、」

「はっ!すいません、ぼーっとしてました。」

瑞希 「どうしたのそんなぼーっとして。」









仕事中にそう話しかけてきたのは先輩である瑞希さん。
優しくてかわいくて頼れるお姉さん。
ここで働き始めた時からお世話になってる。
私と樹が仲がいいことも知ってる。









「なんていうか、モヤモヤするというか、」

瑞希 「、、好きな人でもできた?」

「わかんないです、、」

瑞希 「ほほう。何があったわけ?」









そう聞かれて今の気持ちを話した。
頭を撫でられると安心したりドキドキしたりすること。
この間の樹の言葉とそれが頭から離れないこと。









瑞希 「んー、完全に意識してるね。樹くんのこと。」

「うーん、」

瑞希 「いいと思うけどなあ。2人お似合いだと思うよ。」

「そうですかねえ、」

瑞希 「(樹くんはどんな気持ちなんだろ、、、)」









私って樹のこと好きなのかな。
そうだとしてもどうしようもないよね。









だって仲のいい友達に好きだと思われてるって知ったらきっと気を使う。
樹は優しいから。









瑞希 「まあ、そんな深く考えなくていいんじゃない?これからわかるかもしれないし。」

「そうですね、」









ふと樹の笑顔が頭に浮かんだ。









私の気持ちがばれて気まづくなったら?
樹に気を使わせてしまったら?









関係がくずれるくらいならこのままでいい。
今でも幸せだもん。









まだ大丈夫。









気づき始めた自分の気持ちに蓋をした。

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設定タグ:THERAMPAGE , 藤原樹   
作品ジャンル:恋愛
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ちなつ(プロフ) - みんさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです! (2019年6月9日 15時) (レス) id: d3e3051237 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - 今回もすごく良いお話で更新されるたびにすぐ読んでいました!また新しい作品も楽しみにしております!ありがとうございました^^ (2019年6月9日 0時) (レス) id: c82e4bd714 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - kahonさん» コメントありがとうございます! (2019年5月26日 23時) (レス) id: d3e3051237 (このIDを非表示/違反報告)
kahon - こういうお話がすごく好きで、樹君mainだなんてすごくうれしいです! (2019年5月26日 15時) (レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちなつ | 作成日時:2019年5月24日 22時

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