魔法使いみたいな君は (ページ15)

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慎side

この気持ちは伝えないまま自分の中に閉じこめておこう。

そう思ってもやっぱり好きなものは好き。

樹と昂秀と杏奈ちゃんにはばればれでからかってくるし。

誰にも取られたくなくてアピールという名の悪あがきをしてるんだけど
鈍感だから1ミリも気づきそうにない。

まぁそれがありがたかったり。

反応がいちいち可愛すぎる。
すぐ顔真っ赤になるあたりかわいい。

昂秀「本当に伝えないの？」

慎「ん？伝えないよ。」

昂秀「伝えた方がいいと思うけどなあ。絶対後悔する。」

慎「まぁ後悔はするだろうな。それでも伝える気は無いよ。」

樹「千夏ちゃんなら受け入れてくれそうじゃない？てか慎のこと好きそうじゃん。」

慎「、、、」

どこにそんな根拠あるんだよ、、、
そうだったら嬉しいけども。

期待して落とされるのは嫌だ。

昂秀「俺は別に1人で生きていく必要はないと思うよ。」

慎「、、、」

樹「俺も。」

慎「そばにいて欲しいよ。でも俺の存在がきっと負担になる。そうなるくらいなら友達のままでいい。」

樹「そっか。慎がそれでいいならいいけど。」

昂秀「まぁ俺らは慎の味方だからな！」

慎「ありがと。」

ほんとにこの2人がいてよかったと思う。

2人と仲良くなる時も俺といたら負担かかるしめんどくさいところいっぱいあるから。といって距離を保つようにしてた。

それでも2人は俺と仲良くなろうと話しかけてきてくれたんだ。
俺はそれが嬉しくて。

今まで友達はいたけどどこか距離を置いてたから本当の友達ができたと思って嬉しかったんだ。

だからこの2人は絶対に大切になきゃいけないなって思う。