新たな個性「第2話」 ページ3
あれから一年が経った。
それもそうだ、コーヒーを入れる時、こっそり、砂糖だといって粉末の毒を混ぜてるから。
そして、最近変わったことがあった。
もう一つの個性が現れたのだ。
個性の名は(自分で付けた)「殺気」。
発現したのは、私がいつものようにタバコを買いに行っている時のことだった。
〜〜
A「寒いな..早く帰ろう..」
この個性と、この時期の冬の寒さは私には堪えた。
防寒着を買ってくれないので足が震える。でも
父は帰りが遅いと私を殴る。
痛い目には会いたくないから、暗いし、寒いけど近道の路地裏を通る。
汚い場所だ。
ゴミくらい放置しないで捨てなよ。
段雑に置かれているゴミ袋は悪臭を放っている。
その時のことだ。
不良「ねぇねぇ、お嬢ちゃん。」
背後から声が聞こえた。
大体予想はつく。
一人で
不良かホームレス以外にない。
私は振り向く。
そこには、予想通りの金髪で鼻にピアスをつけている、薄汚い不良がいた。
気持ち悪い。吐き気がする。
ただでさえこの寒さと
A「何ですか？」
不良A「何ですか..って..わかるっしょ。金だよ金。
ほら、さっさと出しな。大人しく出せば痛い目にはあわねぇよ。」
不良は手から炎を出している。
..そんないい個性を持っているのに、宝の持ち腐れだっつの。
どうせなら私にくれよそれ。
というか、私の個性「冷気」を今放出させば勝てるんだけど、周りのものまで凍ってしまうから、民家が多いここで使うわけにはいかない。
でも、だからといって私は差し出さない。
何故か？ここでこいつにボコボコにされても、金を差し出して帰ってきて
こいつは人を殺す気なんかない。
でもあいつは違う。
私をそこら辺にある石ころのようにしか見えていない。
多分金を奪われたって言ったら100%殺される。
なら、やられておこう。
不良A「まだ？出さないの？どっち？早く出せって。」
A「いやです。渡しません」
不良A「チッ。渡さないならまぁいいや、丁度いい、憂さ晴らしにサンドバックにもなってよ。」
そしてこいつは、私にその炎を出している方の手を振り下ろす..
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作者名：ヒロアカ好きのサラリーマン | 作成日時：2018年10月25日 21時
