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「少し離れる。くれぐれもここから動くなよ。いいな」
『はいはい、いってらっしゃい』
手に持ったグラスを揺らして適当に言うと、彼はチッと舌打ちをして人混みの中へ消えて行った。
そんな彼に呆れながらも彼の言う通りにしないと後が怖いので、近くにあった高級感漂う黒い革のソファに座った。
ドレスにしわが付かないようにゆっくりと腰を下ろす。
そして遠目でもしっかりと確認できる程存在感のある彼を観察していると、ドカッとこの場にはそぐわない下品な座り方で横に誰かが来た。最初は気にせず彼の観察を続けていたが、熱烈な視線を感じ、横を見る。
『なにか？』
「いやァ…つまんねェパーティーにも参加してみるもんだなァ」
そこには、シックな赤いスーツを着た金髪の男が、私にじっと舐めるような視線を向けていた。隠す気の感じられない下心に私は眉をひそめて不快だと顔に出す。普通女にここまで不快感を出されたら気まずそうに立ち去るものだが、相当鈍いのか故意なのか、彼は妖しく笑みを浮かべた。まぁ確実に後者だろうが。
「良いな」
『はい？』
「そのドレス、自分で選んだのか？」
そう指を向けられたのは背中の開いた真っ赤なタイトロングドレス。深いスリットが入っていて、下品になりすぎないセクシーさが気に入り自分で選んだものだが…なかなかしつこいこの男に嫌気が差してきた所だ。連れがいることを匂わせて彼の元へ行こう。そう決めて、笑顔で男に嘘を言う。
『いいえ、彼が選んでくれたんです』
「ほォ…ワニ野郎とは趣味は合わねェと思っていたがどうやら違ったようだな」
『ワニ野郎…？』
「"サー・クロコダイル"」
あんたの連れだろ？と妖しく口角を上げる彼のサングラス越しの瞳が愉快げに曲がったのが分かった。また面倒くさそうな…とため息を吐き、立ち上がる。
クロコダイルにはこの場から離れるなと言われたが、この男と関わるのは嫌な予感しかしない。
そう考え背を向け離れるが、男も付いて来て馴れ馴れしく腰に手を回してきた。手を退かそうとするが男の力には叶わず諦めてそのまま放っておいた。男が話しかけてくるのを無視して、速歩きでバルコニーへ向う。
バルコニーに二人きりなのを確認し、勢い良く振り向き足を＿＿＿＿＿
パシッ
「おいおい…足癖の悪ィ女だなァ」
『あら失礼。少しふらついてしまって』
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ヨッシーカラメル(プロフ) - とてもスートーリーが好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年2月18日 17時) (
レス) id: 878d5b95ab (このIDを非表示/違反報告)
ヒマワリ(プロフ) - 雪華さん» もちろん知ってますよ！お誘いとても嬉しいです！でも、私飽き性なので、私のターンで止めてしまったりして迷惑かけたらと考えると…そこが不安です。 (2020年10月22日 21時) (レス) id: 989d90051a (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 一緒に合作しませんか?後、ポケモンは知ってます？ (2020年10月22日 20時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
ヒマワリ(プロフ) - 雪華さん» アニメですか。アニメなら結構幅広く見てますよ〜！ここに書ききれないくらいは知ってます笑 (2020年10月22日 19時) (レス) id: 989d90051a (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年10月22日 14時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマワリ | 作成日時：2019年10月28日 1時
