？さんと15杯目 ページ32
.
ある日の営業終わり
どうしてもコンビニに売ってるプリンが食べたくて店を出た。
そこまで人通りのない時間
ずっと後ろから足音が聞こえるが振り向いても誰もいない
最近感じてた違和感。
誰かにつけられている、そんな感じ
『…プリン買いたいだけなのに』
コンビニで30分くらい黙っとけば帰るだろう、そう思ってたが
安易すぎた。
少し長めに滞在させてもらい
外に出て歩き始めた途端に聞こえる足音
『誰』
お店を開ける頃は賑やかなところなのに
この時間は私の声だけが響く
これってさ、もしかして、、私の身に何か起こる？
はあ、こんなんじゃ心配でご飯1杯しか食べられないよ…
ドラマとかでは刺されて
助けてくれるパターンが多いけど刺されたくないしなぁ…
『はぁ……あの、人殺す前に私のご飯食べてくれません？』
･･･返事は無い
『気づいてるんですよ。でてきてください』
ふらっと物陰から現れる
………ピンク頭しかもロン毛
「俺としたことが」
『今までバレてないと思ってたんですか？早く、お店入ってくだい。』
「…は？」
はやく！入って！というと素直についてくる
『何か言いたいんでしょうけど、食べてからにしてください』
｢いらない｣
『残念、今日のが残ってるのですぐ出来上がります。とりあえず座って』
机と椅子を舐めるように見るピンク頭さん
『…アルコールはそこに置いてます。新品のおしぼりもそこに入ってますのでとってください』
｢…あぁ、｣
ーー
『早く座ってもらえませんか温かいうちに食べてほしくて』
｢…店も綺麗にしてんだな｣
『飲食店の基本なんで。汚い店とか嫌でしょ』
たまにありますよね、歩くとペタペタくっつくような
音するご飯屋さん。苦手なんです
とかなんとか1人でプンスカしてると振り返った時には
私のおっかけのピンク頭さんはモグモグしてた
『あぁ、いただきますは！？』
｢っざ、………ます｣
『はい、めしあがれ。ここのご飯、ホッとしますよ。』
見上げる素振りもみせないし
もちろん返事もない
『仲良しのお客様が言ってくれるんです。だから自分で言っていいかなあって』
この後も特に会話が広がることもなかったが
米粒ひとつ残すことなく完食していた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 339人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - rooさん!!!!ありがとうございます( ⚈̥̥̥̥̥́⌢⚈̥̥̥̥̥̀)酔っぱらいの人やおせちに感動している人など、面白かったです!!!! (2月16日 13時) (
レス) @page50 id: a88104b1db (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - こんばんは!!リクエストなんですが、おせち料理をみんなで囲んで食べて、はしゃいでる話がみたいです!! (1月31日 21時) (レス) @page44 id: a88104b1db (このIDを非表示/違反報告)
roo(プロフ) - のんさん» 初めまして。コメント、リクエストありがとうございます。早速かかせていただきました。期待に添えていなかったらすみません…！ (1月30日 17時) (レス) @page44 id: b0630afb9a (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませてもらってます！リクエストで、マイキーがお忍びで来て、一緒にどら焼き作りをするみたいな話をみたいです。 (1月29日 23時) (レス) @page42 id: 178869710c (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 返信、ありがとうございます！無理せず、ゆっくりで大丈夫ですよ( ꈍᴗꈍ)これからも、楽しみに待ってます!!! (1月29日 21時) (レス) id: a88104b1db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：roo | 作成日時：2024年1月7日 22時
