ここは普通の定食屋さんです

明司さんと10杯目 ページ25

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__21:18




“俺も懐かしくなるようなご飯が食べたい"
この間簡単なようで難しいリクエストをいただいた。
九井さんから…




『ねーえ、明司さん？』



「ん？」



今日のメインのピーマンの肉詰めを頬張ろうとする彼に声をかける



『懐かしい料理って例えば何がありますか？』



「懐かしい味かぁ………肉じゃがとか？」



『ミーハー…』



「わりーかよ」



『九井さんからのリクエストなんですよ。』



「あいつもあいつで何考えてっか分かんねえからなぁ」



『え、明司さんも？』



「も って、お前にも苦手分野あんの？」



『苦手なんか！！そんなんじゃないんです、むしろ知りたくなるような人だけどどう触れていいのか…』



「あいつも人間だ。色々考えるのはお前らしくねぇよ」



『そうですよね…』



「ほら、これ食え」



『あめ？』



「こういうの、たまに食うとうまくね？パチ屋の景品だけど」



『はぁ……ありがとうございます、明司さん』




こういう優しさって胸に染みますよね。
それと、九井さんなんか誤解してごめんなさい




『明司さん、ハムカツ食べますか？』



「いいのか？」



『サービ「金は払う」もーーー…』



ー今日のメニューー

⦿ピーマンの肉詰め
⦿ナスの揚げ浸し
⦿ウインナー卵玉ねぎ炒め
⦿ほうれん草と油揚げの味噌汁
⦿ごはん

⦿ハムカツ
⦿瓶ビール3本




「今日のも十分懐かしい料理っぽいけどな」
『え？本当？』
「うまかったぞ。ホッとするごはんだった。」
『それよくもっちーさん言いますよね、なんか会いたくなった』
「あいつ出張。俺で我慢しろ」

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