彼岸柱、魔法学園の常識を覆す -1-

第三十八の刃 ページ38

トレイ「ユウから、君の料理のスキルがプロ並みに上手いと聞いて、一緒にタルトを作ってみたかったんだ。来てくれてありがとな。」



『私こそこんな顔面国宝パイセンに出会えて光栄ですよ…。』



学園内では比較的常識人(だと願いたい)なトレイ先輩。(名前で言うようにと言われた。)
よーし、A頑張っちゃう！(チョロ)



『一つ一つやるのも時間がかかるし…。グリム、栗を10個ぐらい同時に空中で投げてくれない？』



グリム「？何するんだゾ？」



『あと危ないから、少しみんな少し私から離れてくれない？ すみません、トレイ先輩もご協力お願いします…。』



トレイ「あぁ、別に構わないが…。」



今からちょっとした芸を披露しようと思いましてね、と言い包丁を刀のようにして構える。



グリム「投げるんだゾ。…ふなっ！！」



見事に空中にぶちまけた栗を、包丁で高速かつ綺麗に切っていく。剥けた栗は風圧によってボトボトと、ボウルに落ちていった。



エース「すっげー！！！！A、そんなことも出来んの！？」



ユウ「しかもどれも全部綺麗に剥いてある…！！」



トレイ「最近の女の子はそんなこともできるのか。凄いなぁ…。」



空中で栗を剥くことを繰り返して、次は裏ごし。エースは「まだあんの！？」と不満を隠さない。元はオメーのせいだかんな？？

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