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赤ん坊は獄寺隼人の病室へ向かうと、僕は一人になった。
コツコツと、武の病室へ向かう。黒塗りのビジネスシューズのヒールの高さは五センチ程度。それなのにコツコツと鳴るヒールに、僕は眉を顰めた。
別に音が鳴るのはいい。いつも通りだし。
問題は音の早さだ。いつもよりもずっと速い……。
…………あぁ、そうか。会いたいのか。彼に。
無意識の早歩きに、僕は苦笑した。
彼の病室の前に辿り着いて、そっと息を吐いた。そして、吸う。
深呼吸をして、流行る気持ちをなんとか抑える。二回、ゆっくりとノックをして、やっと病室の扉を開けた。
「……」
「あ、えっ……と、A………さん？」
………………A“さん”？
その呼び方に、どこか落胆した。いや、消沈？
時代の壁を……感じる。意外にも、彼は出会ってすぐに僕に現実を押し付けた。
「……どうして、さん付け？」
「だって！なんか、そのっ……」
かーーっと頬を赤らめる彼。
なんだか可愛くて、慌てて扉を閉めた。他のやつらには見せてあげない。
……僕だけのものだ。
「Aが、すげぇ綺麗になってて……、つーか大人っぽくって……だから、さん付けしたっつーか、その…えっと…！」
あ、可愛い。
僕は病室備え付けの椅子に座ると、彼をじぃっと見つめた。
「女の人っぽくなってて、いや女の人なんだけどさ、」
「…………」
「入ってきた瞬間、誰かわかんなくって……、すごい、なんかもう…！」
「…………」
「だから、そっ………………そんなに、見るなよ…！」
武は顔を押さえて、僕に背を向けてしまった。黒髪から覗く耳は真っ赤で、なんだか可愛くって可愛くって……もっと意地悪したくなる。
「……どうして？」
真っ赤な耳に囁いた。ビクリと体を動かす彼の枕元に手を置いて、体重を支える。
「どうして、見ちゃダメなんだい？」
「どうしてって、そんなのっ……緊張しちまうから」
「いいじゃない。緊張していれば」
ふっ……、と耳に息を軽く吹き掛けた。
「ひゃっ…」
と、新鮮な反応を見せた彼に、僕はにんまりと笑う。
彼を見ていたら、寂しい気持ちも少し薄れた。
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革ベルト
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西 - この方角に福があるはずです
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紅うさぎ(プロフ) - 『』（くうはく）さん» はじめまして(*´∇｀*) セクハラされてますよーwww 更新頑張りますね！応援、ありがとうでーす(笑) (2015年7月28日 23時) (携帯から) (
レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
『』（くうはく）(プロフ) - はじめまして〜(*´∀｀)γが、γが山本の恭ちゃんにセクハラしとるゥゥ！Σ（￣□￣;）一途な恭ちゃん大好きです！更新頑張ってください！ (2015年7月28日 19時) (レス) id: a9dcd649f5 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - れなさん» ありがとーなのです！更新しますね！ (2015年7月28日 0時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - この小説大好きです！頑張ってください！ (2015年7月23日 7時) (レス) id: 9f0f130969 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - lime さん» どもなのです(｀ー´ゞ-☆ いつも感謝してますでーすw (2015年7月14日 1時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅うさぎ
| 作成日時：2015年7月13日 1時
