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相手が誰かなんてわからない
知りたいとも言えない
生き生きしたAの顔を
ただそばで見ることしかできない
そして気付いたんだ
俺はAが好きだって事
自惚れていた
近寄ってきてくれるAに
笑顔を見せてくれるAに
俺が1番近い存在なんだって
それからは
ただひっそりと自分の中だけで
恋心を育てた
あの日の甘いチョコレートと共に
「ひーくん、どうぞ！」
今でもたまに持ってきてくれるチョコレート
それを一口食べるたび
またAへの気持ちが大きくなる
康二のことを聞いたとき平気なふりしてたけど
でもやっぱりふっかはわかっちゃうんだよな
もしかしたら、もっと前から気付いていたのかもしれない
俺の初恋はこのチョコレートと同じ
甘くて、少しほろ苦い
俺はまたそのチョコを一つ食べ
気合を入れた
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作者名：ゆう x他1人 | 作成日時：2020年4月29日 16時
