ring of 13carats

XXXVI ページ36

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仰〜げば〜尊し〜我が〜師の〜恩〜〜♪





少し窮屈に感じる制服に身を通して、長い祝辞に眠気を感じていた式もよいよ終盤になった





『卒業生、退場』




その言葉でひとクラスずつ順番に退場していく




所々空席の在校生、保護者席によって作られた花道に沿って歩みを進めていると保護者席に1人だけ手をブンブン振っている人が見えた




ん……？リセさん……？！




よく見るとそこには、今朝あたし以上に気合いを入れてあたしを送り出してくれたリセさんが座っていた





スーツ姿だから気付かなかった…笑









そこから最後のHRも終わって皆それぞれに友達と写真を撮ったりアルバムを見たりしてた





あたしにはそんな事する友達もいるはずなくそそくさと教室を出る




窓から校門にリセさんが立っているのが見えて急いで階段を下りた




靴を履き替えて走って行こうとした時




『キム・Aさん！』




後ろから名前を呼ばれた




「はい…？」




予想外の呼び掛けにゆっくり振り返ると、そこにはスラっとした男の子が立っていた

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