バレンタイン番外編 ページ45
キメ学設定で夢主中2。
2人は小学生の頃からの友達。
★★★
『うぇいうぇい…』
無理矢理にテンションを引き上げ、
現在進行形で無一郎を待っている。
近場の公園で待ち合わせになったのだ。
─さかのぼること3日前─
無一郎ねぇ、おかしくない?
A何が?
無一郎中身…入ってないんだけど……
AえっΣ(゚ω゚
無一郎紙袋の中に空箱1つだけ…
Aそれはすまぬ!
…と、こんな流れになりましたとさ。
3日前に学校で渡したチョコレート。
今年のは本命って決めたから頑張った。
ラズベリージャムを混ぜ込んだフォンダンショコラ、粉砂糖をたっぷりまぶしたスノーボール。
2つとも綺麗に包んで箱に入れた。
………つもりだった。
『まさか……、入れ忘れるとは』
我ながら何たる失態だ。
ってか袋に入れる時に気づけよ私。
金曜の放課後、渡してすぐにスマホを立ち上げると無一郎からL○NEが届いていて、見たらこれだった。
金曜は無一郎は遅くまで部活だし、
待ってる訳にもいかなくて帰宅すれば
キッチンの角にポツンと置かれた包み。
紛れもなく渡した筈のチョコレート。
『あぁぁっ』
バカだ、ほんとに。
無一郎から既に散々言われたけど。
しかも、よりによって今年だ。
せっかく告白する決心が出来たのに。
ベンチの背にもたれかかって空を仰ぐ。
清々しいほど綺麗な夕焼けだった。
『こんなじゃ……言えないよぉ…』
己の不甲斐なさに泣けてきた。
ほんの少しだけ視界が潤む。
「何泣いてんのさ、おバカさん」
『むっ、無一郎!』
最悪。失態2つ目だ。
大口開けてるところ見られちゃった。
ただでさえ腐れ縁で意識されてないのに!
「ほら、持ってきたよ。か ら ば こ」
『言わないでよ惨めだからっ!』
ベンチに座る私は、いつの間にか
大好きな黒い髪に視界を占領されていた。
真上には大好きな無一郎のかお。
寒いのか、少し鼻が赤くなってて可愛い。
口元を覆うマフラーを指で引き下げ、
ニヤニヤと笑いかけてきた。
「で?持ってきてくれたの?」
『流石にもうヘマしないから!』
ペーパーで包んだチョコを押しつけた。
上を向いてた頭をいつも通りに戻す。
「ふふっ、ありがとA」
あぁもう、狡い。
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さつむいこん(プロフ) - 楪日織さん» もう26位まで落ちてるわ…、見たかったな。忙しいのにわざわざ報告ありがとう〜! (2021年7月1日 21時) (レス) id: dc07c220d6 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - 鬼滅タグランキング今1位だよすごい……!おめでとうさつむいこん!! (2021年7月1日 20時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいこん(プロフ) - ハイキュー!!さん» 私にとってはハイキュー!!さんが優しすぎて尊いです。ありがとうございます! (2021年6月15日 22時) (レス) id: dc07c220d6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!! - 尊さの塊ですね! (2021年6月15日 19時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - さつむいこんさん» こちらこそ!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年5月28日 16時) (レス) id: d652f69505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さつむいこん | 作成日時:2021年2月7日 8時