今宵は月が赤いですね。霞ノ章

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「おっ、鬼、鬼狩り…っ！？」


『鬼さんこんにちは。
鬼殺隊辛、Aっていいます。
以後、お見知りおきを。』




わなわなと震える鬼さん。
顔は可愛いから可哀想に見える(？)




『でも覚えて貰う必要ないか。
だって君、ここで死んじゃうもんね！』




鬼を挑発するときの極意、其ノ壱。
【毒舌発射は満面の笑みで】。

これで８割が墜ちる。




『もう、大福なら半分こしてあげたのに。あっ、中身はつぶあんでね！』




もう自分でも何喚いてるか分からなくなってきた。まぁいいや、喋っとけ。




『ねぇ、ないの？大福。
水無月あるんなら大福あるでしょ、オール季節だぞ、え、違ったっけ？』


「あっ、ある、あるから、半分こ…」




雑魚かと思ったらそうでもなかった。
泣いてる間に確実に体力を回復してる。

また触手が伸びる。今度は２本。
…だけど、先刻より太い。


また和菓子が飛んでくる。
おお、ちゃんと大福じゃんか！




『ええ、豆大福じゃなくてさぁ〜』




お菓子を斬りながら間合いを図る。

量は多いが速度はそれほどない。
結構近づくのは簡単だ。









『はい、じゃあね鬼さん。さよなら』









コトリ、


頸が落ちた。




「や、やだ、半分こ、半分こ…」


『…和菓子は持ってないけど、これならあるよ。半分こしようか』




忍ばせておいた１つのおにぎり。
ぶっちゃけると晩御飯食べてないのよ。

どこかのお馬鹿鴉さんのせいでさ。
ちなみにこのおにぎりは全国民の弟(千寿郎くん)が持たせてくれた。

２つに割って(自分のは大きめに)、
小さい方を鬼の頭の横に置いた。




『はい、半分こだよ』



涙でグシャグシャの鬼の目が弧を描く。
笑ってる。




「あり、ありがと、半分こ…」


『いえいえ』








「…ねえ、何してるの」





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何気に初の戦闘描写。
ムズいですね…戦闘シーン……。
これが限界。

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