優しい手 ページ10
心地のいい揺れ方……波の音がする。
船の上か……
船！？
『やば！私気絶して！……レン君いまどういう状況！？ってハンコックさん！？』
会議で説明が終わったあとに気を失って倒れたはずだ。
私は今船の上で、目の前にはハンコックさんがいる。
状況が呑み込めないでいるとハンコックさんが口を開いた。
「A起きたか。今日から暫く妾と共にアマゾンリリーへ行くぞ。」
『え！？でも仕事がまだ……』
「大丈夫じゃ。センゴク達も何も言って来ぬし、それに妾が勝手に連れ出したのじゃ。Aは何も悪くない。」
『……ありがとう……ございます』
美人で優しい。海賊がどうとかは私は思わないけど、それでも立場上海賊に気を使わせた自分が情けない。
与えられた仕事をろくに出来ずに……帰ったら叱られるな。
「……そう落ち込むな。Aはよくやっておる、大丈夫じゃ。……A、あまり食べていないのだろう？リゾットを作らせた。胃に優しい筈じゃ。」
優しい顔で、優しい手つきで頭を撫でてくれる。
もう私九蛇海賊団に入ろうかな……
「体調が回復したら約束した通りショッピングへ行こう！そうしたら海軍へと帰るが良い。Aなら妾達は何時でも歓迎するがな。」
『正直ちょっといいなって思います。……でも私には好きな人がいるので！』
きっと私は今とても幸せな顔をしている。
あの人を思い出すだけで胸があたたかくて、頬が緩んでしまう。
「そうか……残念じゃが偶には妾の事も気にかけて欲しいぞ」
首コテってやって上目遣い！！！くそ！自分の顔の良さを分かっていやがるぜ！！！！さすが海賊女帝！
『分かりました！』
「あと敬語はなしじゃ！妾が許さぬ」
『え、う、うん。わかった！』
またよしよしされる。
なんか私ペットだと思われてる？？？？？
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ハンコックとクザン推しなので推しと推しをバチバチさせたかったのでちょっと無理矢理に押し込んじゃったごめんなさい
くそ私もハンコックによしよしされてえ
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作者名：ｱﾘｽ | 作成日時：2022年9月6日 21時
