海軍の非 ページ9
頭があまり回っていなかったから変な事を言った気もするが、周りは特に普通そうだから多分大丈夫だったのだろう。
やっと説明終わったと安堵した瞬間、体から一気に力が抜け景色が白んでいく。
あれ、私……
ﾊﾞﾀﾝ！
「Aちゃん！？」
「Aどうしたんじゃ！？」
クザンとハンコックが同時に席を立つ。
が、ハンコックは床に穴を開ける勢いで全力で床を蹴りAの元へと向かった。
「A！A！どうしたのじゃ！返事をしてくれ！！」
ハンコックは悲痛な表情を浮かべAを呼ぶが返事はなく、抱き上げても手はだらりと力なく落ちるだけ。
「おい、海賊が勝手なことすんじゃねえよ。」
会議室には恐ろしい程の冷気が立ちこめるが、ハンコックはそれに動じず思いきり海軍を覇王色の覇気を放ちながら睨みつける。
今にも戦争が始まりそうな時、その物々しい静寂を破ったのは大参謀のつるであった。
「まあまあ、お互い落ち着きな。ここで争っても意味は無いよ。……それにクザン。Aがこうなったのはお前にも原因があるんじゃないかい？」
「っそれは……」
クザンは思い当たる節しかなく、何も言えず目をそらすことしか出来ない。
「おい、センゴク。Aの事妾が暫く預からせて貰おう。」
「は！？何言ってんだ。海賊に任せられる訳ねえだろ……！」
「そうじゃ！悪に任せられるわけないじゃろう！！！おどれ今ここで殺されたいんか！」
「そう言って連れ去って何する気だい〜ボア・ハンコック」
三大将が激しい反対を見せるがハンコックは変わらず睨み続ける。
「貴様らはAを殺す気じゃろう！こんな
年端もいかぬ少女を奴 '隷のようにこき使いおって！なんと言おうと暫く妾が保護する！！」
そう宣言し、Aを姫抱きにしてハンコックは去っていった。
「な！アイツ……！」
「……あの子が言っていることは悔しいけど本当じゃないか。王下七武海だ、それにあの子は女には優しいだろう？だから暫くあの子に任せてもいいんじゃないかい？」
「おつるさん、でも……」
「別にあやつも勝手なことはせんじゃろう。のうセンゴク。」
「まあガープとおつるさんの言う通り、この件に関しては我々に非がある。特にクザン、仕事は自分でやれ。いくらAが断らないとはいえな。サカズキとボルサリーノもだぞ。以上で解散とする」
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文字数の関係で他の人空気でごめんなさい
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作者名：ｱﾘｽ | 作成日時：2022年9月6日 21時
