ルーキーと愛と信頼と ページ23
5年後……
『おお、やっと来たか〜！！！3000万、悪くないね〜！』
そう、やっと待っていた手配書が手元にやってきた。
"麦わら"のルフィ！！！
もっと低い数字から始まるのかと思ってたけど、やはり主人公。
初回手配で3000万は中々だ。
と言っても普段相手にしてるのがしてるのだから3000万じゃどこか物足りない。
まあ時期に億超ルーキーとなるのは目に見えているが。
『この笑顔、さすがガープさんの孫だなぁ……』
「あらら、どうしたのAちゃん。今日はやけに浮かれてるじゃない。」
芝生のある木陰で休んでいると、常連の……クザンさんが来た。
『いやー少しいい事があったんですよ。あなたはサボってないで仕事してください。』
「そういうAちゃんこそサボってんじゃあないの？」
『え、違いますよ私は休憩です。私は仕事してるでしょう。……あ、ほら若い海兵君がクザンさんの事探してますよ。可哀想なんで戻って仕事してきてください。』
本当に可哀想だ……仕事をしてくれないから必死に探しているのだろう。
こんな上司を持ってしまった彼に心底同情する。
「え〜厳しいなぁ……Aちゃん俺と一緒に昼寝しようよ。……それに、なんで敬語なの？俺たち付きﾝｸﾞｯ！」
『まだ勤務中ですので、青キジ大将？』
そう、夢小説の癖ににわかには信じがたい事に私たちはもう付き合っているのだ。
ハンコックとはあんなに長尺取って絡ませたのに、クザンとの絡みはほとんどない……！
もうハンコックの夢小説じゃねえか！と言われてもぐうの音もでないです。
スピンオフでやるから許してくれ。
私達はこれくらいの距離感の関係なのだ。
決して一定の距離は破らず、でもお互いを離しはしない。
圧倒的な信頼と、愛は確かにそこにある。
そんな関係性が好きだ。
いくらお互い強くてもどこの世界でもそうだが、特にこの世界、この海はいつ命を落とすか分からない。
だからこその距離感でもある。
この仕事に関してはクソな所も、やる気がない所も、なのに男らしくてかっこいいところも全て大好きなのだ。
『ほら、行きますよ。仕事終わってからここに来てください。はい立って立って！！！』
「うう〜ハイハイわかったからそう急かすなって」
『そしたらあんた来ないでしょ……いいよ引きずってきます。』
やっぱり愛と信頼がある。だって私じゃなかったら絶対にここから動かないもん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 276人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｱﾘｽ | 作成日時：2022年9月6日 21時
