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【green side】
狙撃場に二人。
物凄く緊張する。
喋らな過ぎて空調の音が聞こえる。
「えーっと…その…。」
「気ぃ遣わんくて大丈夫やで。」
「でも…。」
「仲間なんやから。自然体でええ。」
「あ、ありがとうございます。あっ、これが既に硬いんかぁぁぁ。」
「そんなに悩まんくても大丈夫やけどなぁ。取り敢えず、俺は佐野やなくて晶哉って呼んでみるわ。」
「じゃあ、僕も…リチャくんって…失礼ですか？」
「ええよ。」
距離を縮めようとしてくれている。
僕も頑張って追いつこう。
先輩達の足を引っ張らんように。
「あの時、晶哉が感じたのは危機感。被弾しそうな末澤を庇おう身を呈した。」
「未熟で新人の僕が出来そうな事ってそれくらいかなって…。」
「卑下しなくても大丈夫や。皆んな、最初は初めてなんやから。せやから、晶哉には申し訳ないけど、負荷を与えさせてもらうで？」
「ふ、負荷？」
「…乱暴なやり方で申し訳無いわ。」
リチャくんはそう言って僕に銃口を向けた。そんな事、ありっすか！？
バレたら、警察内でマズくないすか？
「本来なら、撃たれる前に発動せんとあかん。あの時は咄嗟やったけど、晶哉のスキルは自分でコントロール出来ないと何の意味も無い。」
「が、頑張ります。」
気合いを入れて真剣に。
僕のスキルがあれば、他の皆んながもっとやり易くなる筈や。
リチャくんはゆっくり近づいてくる。
表情もリアルで恐ろしい。
「…ううっ、ダメっすわ。」
どうしても、撃たれないって頭の何処かで思ってしまうんやろうな。
「仕方無いな。今日はこれくらいやな。」
リチャくんは銃を置いて、その代わりにお財布を取り出す。
「…すみません。」
「あまり考えずにやった方がええ。肩の力を抜いて、その方が自然体でスキルと向き合える。まあ、次回に持ち込もうか。それより、腹減ったやろ？せっかくやし、お近づきにご飯、食べに行こか。」
「良いんすか！」
「先輩の奢りや。気にせんといて。」
「あ、ありがとうございます！」
何かこういうの嬉しいなぁ。
先輩に誘われてご飯とか、キラキラしてる。
「あ、あれ…社食っすか。」
「今日は珍しく空いてるし、俺たち、悪目立ちするから滅多に行かんのよ。でも、ここの唐揚げ定食、バリ美味いから行きたなるねん。」
スキル保持者の集い、通称「Stray dogs」が居たら、異質なんかなぁ？
でも、雰囲気的にここに居ったら、末澤さんが苛立っているのが目に見える。
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湊(プロフ) - 設定とかストーリーとか諸々好みです！更新されるのを楽しみにしてます！めっちゃ、応援してます！ (2022年1月8日 13時) (
レス) @page19 id: 4660e3240e (このIDを非表示/違反報告)
サファイア(プロフ) - 自由人さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！マイペースではありますが、これからも宜しくお願いします！！ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
自由人 - 更新される度に、わくわくしながら読んでます。応援してます！ (2021年9月12日 20時) (レス) id: 4bad57638d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サファイア | 作成日時：2021年3月12日 22時
