★ ページ6
【red side】
俺の嗅覚と大晴の記憶力のスキルが揃えば、犯人の割り出しなんか楽勝やねん。
そして、正門の読心術で王手。
「匂いで辿り着いたのが、雰囲気悪そうな倉庫街とか…ゾクゾクするわ。」
「指揮権のある捜査一課に言わないで、独断行動ですけど、大丈夫なんですか？」
蒼い瞳を不安そうに揺らす正門。
新人の佐野と同じ顔してるやん。
捜査一課に怯えてどないすんねん。
「正門は心配性過ぎねん。」
「手柄を得られるチャンスやで、まっさん。」
「誠也くんも大晴も楽観的過ぎるんよ。」
「まあまあ、気張らず、取り敢えずやってみてさ。後で怒られるのはリーダーである俺だから気にしなくて大丈夫。」
「こじけんも気楽に考え過ぎやて…。リチャくんはこれで大丈夫と思ってます？」
「新人に悪影響を及ぼすとは思うけど、仕方無いな。被害者の無念を晴らす為には、見逃す訳にはいかないと思うよ。」
リチャに言われてようやく納得した正門。意外と頑固というか、一度決めたら変える気が無いからなぁ。
「僕はどう動けばいいのでしょうか？」
「今回は俺たちのを見ていれば大丈夫やで。いきなり、無茶させるのはお門違いやから。」
「わ、分かりました。」
足腰ガタガタやなぁ。
どんだけ緊張すんねん。
「取り敢えず、二人組で別れよう。晶哉は誠也くん。リチャくんはまっさん。俺は大晴。取り敢えず、俺が警察だと名乗った時に犯人が逃げそうな所に潜む。」
「適当やなぁ、相変わらず。」
リチャ、それはもう言わない約束やろ。
正門も苦笑いを浮かべてるし…。
それこそ、新人に悪影響やで。
「これで毎回、上手くいくのが凄いわ、ほんま。」
インカムを装着し、それぞれが配置に着く。
「佐野、くれぐれも俺より前には出るなよ。」
「は、はい。」
思わず、息を飲む佐野。
まだ、緊張してるん？
まあ、初めてってそういうもんか。
「今回は俺の後ろで黙って見ていろ。それがお前の仕事や。」
『筒抜やけで〜誠也くん。』
「うっさいわ、小島。」
俺は常に前線に出て攻める。
特攻隊長って響き、カッコええやろ？
俺は負けへんし、強い。
だから、攻めても許されるんや。
「リチャ、カウントしてくれ。」
『…了解。』
リチャのカウントなら、合わせられる。
俺の相棒やから、息ぴったりやねん。
『…2…1、突入！』
俺は拳銃を掲げながら、勢いよく駆け出す。
「警察や、大人しく投降しろ。」
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湊(プロフ) - 設定とかストーリーとか諸々好みです！更新されるのを楽しみにしてます！めっちゃ、応援してます！ (2022年1月8日 13時) (
レス) @page19 id: 4660e3240e (このIDを非表示/違反報告)
サファイア(プロフ) - 自由人さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！マイペースではありますが、これからも宜しくお願いします！！ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
自由人 - 更新される度に、わくわくしながら読んでます。応援してます！ (2021年9月12日 20時) (レス) id: 4bad57638d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サファイア | 作成日時：2021年3月12日 22時
