★ ページ5
【purple side】
「来たか、野良犬ども。」
「そっちこそ、キャンキャン吠えてるやん。」
「誠也くん、挑発に乗ったら、あかんよ。ウチのメンバーが失礼しました。」
あえて下手に出る事でこちらが事件を解決した時にやり易いから。
「事件はお前らの餌じゃねぇんだぞ？手柄を横取りするのはどうかと思うが？」
「そっちが横取りしてるんやろ？」
「ほらほら、落ち着いて、誠也くん。雰囲気が悪うなったら、まっさんにも影響が出るやろ？」
「…正門に負担を増やす訳にはいかへん。」
「お利口さんですね、誠也くん。」
「ちょっ、小島、俺の方が年上やからな！」
うんうん、可愛いですねぇ。
まさに野良犬。
いや、子犬の間違いかもなぁ。
「自由行動が過ぎるんじゃないのか？野良犬の手綱は握っておけよ、小島クン。」
「丁寧なご忠告ありがとうございます。」
皆んな、親切やから困っちゃうなぁ。
誠也くんが苛立ってるのは分かるけど、取り敢えず、リチャくん呼んで宥めてもらおうかな。
「あれ、皮肉やで。」
「知ってますよ。」
俺らの扱いなんて分かりきっている。
それでも、見て見ぬふりをする。
甘んじて受け入れてやるんです。
どうせ、最後はその野良犬に噛まれて血だらけになるだけなんやから。
「晶哉、大丈夫か？」
緊張し過ぎて生まれたての子鹿みたいになってるで？
「だ、大丈夫じゃないです。」
リチャくんは晶哉のフォローに回すか…。上に馬鹿にされても誠也くんは挑発には乗るけど、基本的に慣れてるし、まあ平気やろ。
「リチャくん、今回は晶哉と組んで指導してやってくれません？」
「了解やで。」
まっさんは大晴と自然と一緒か…。
まあええか。
「誠也くん、スキル使ってくれません？」
「まあ、ええよ。せやけど、鑑識にお願いせえへんとな。」
「鑑識のおっちゃんは狂犬にも優しいから大丈夫やで。」
「誰が狂犬やねん。」
「ほらほら、使って使って ♪ 」
誠也くんのスキルは “ 異常な嗅覚 ”。
コントロールが出来るから、常に発動している訳やないけど、これが頼れるんよ。
警察犬要らずやし、証拠品から匂いを嗅いで即座に犯人の手掛かりを掴んでしまう。
誠也くんが居ると居ないとでは、事件解決のスピードがちゃうんですよ。
それに発動している時の紅の瞳が綺麗やから、何度も見たくなる。
「被害者とは違う匂いが混ざってるような気ぃするな。」
「流石、誠也くん ♪ 」
褒めて伸ばすのもリーダーの役目。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 356人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Aぇ!group」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
湊(プロフ) - 設定とかストーリーとか諸々好みです！更新されるのを楽しみにしてます！めっちゃ、応援してます！ (2022年1月8日 13時) (
レス) @page19 id: 4660e3240e (このIDを非表示/違反報告)
サファイア(プロフ) - 自由人さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！マイペースではありますが、これからも宜しくお願いします！！ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
自由人 - 更新される度に、わくわくしながら読んでます。応援してます！ (2021年9月12日 20時) (レス) id: 4bad57638d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サファイア | 作成日時：2021年3月12日 22時
