★ ページ20
【green side】
「お、お見事です！！」
「まっさんと俺のタッグは最強やねん。なぁ、まっさん。」
「せ、せやな…。」
眉を下げて困り顔の正門さん。
でも、誰よりも早かった。
「相性がええねんなぁ。困ったもんやでー。」
福本さんは満更でもなさそう。
確かに呼吸がぴったりって感じがする。
「おっ、もう捕まえたん！やるなぁ！」
「遅いですよー誠也くん。」
僕がナチュラルに名前で呼んでふざけて言うと
「もう名前呼びか…まあええわ。俺たちは仲間やし、晶哉なら許したるわ。」
「ほ、ほんまですか！？あ…ありがとうございます！それにしても、誠也くん、遅かったっすわ。」
「ハァ！？切り替え早っ！そもそもなぁ、真のヒーローは遅れて、後から来るのが王道やねん。」
危うく誠也くんにヒーロー論を語られそうになった。
「後から来るにしては、大分、遅かったけどな。」
「リチャ、冷めるからそういうの言わんといて！」
「うわぁ、この感じ…何かチームっぽくてええやん。」
しみじみと語る小島さん。
いつ来たのか分からなかった。
時々、存在感が薄れるというか…小島さんが不気味に感じるんよ。
「小島は何にもしてへんやん。まともに動かず、名言ばっかり生み出しやがって。」
「誠也くんたちをお膳立てするのもリーダーの役目やん。後ろで見守るのもリーダーの責任感の一種やで。」
これはお膳立てなのか？
まあ事実、福本さんと正門さんの二人の力で解決したっぽいし、小島さんは動いてはいないけど…。
この人のスキルは一体何なのか…。
「バックもちゃんと取り返したし、お手柄やね。また功績が刻まれて、野良犬の底力見せたなぁ。」
「ほんま…何にもしてへんくせに、何なんコイツ。」
「誠也くん、落ち着きましょ！後は他の警察さんに任せてご飯食べよ。めっちゃ腹減ってん。」
福本さんは空気を変えるのが上手いな。
賢さも相まって流れを修正できる。
「せやね。俺も腹減ったわ。」
リチャくんもさりげなく乗ってくれている。
「…パーッと飲んだら、スッキリするかもなぁ。」
「まっさんもそう言ってますから！」
正門さんまで合わせてくれている。
誠也くんのご機嫌とりみたいになってますやん。
「分かった。これから、飲みに行こう。勿論、リーダーの奢りでな。」
「んぁっ！こういう時にリーダー出すのやめてくださいよぉ。」
「リーダーの責任感は何処に行ったんか、小島さん？」
「うう…何にも言い返せへん。」
続く
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湊(プロフ) - 設定とかストーリーとか諸々好みです！更新されるのを楽しみにしてます！めっちゃ、応援してます！ (2022年1月8日 13時) (
レス) @page19 id: 4660e3240e (このIDを非表示/違反報告)
サファイア(プロフ) - 自由人さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！マイペースではありますが、これからも宜しくお願いします！！ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
自由人 - 更新される度に、わくわくしながら読んでます。応援してます！ (2021年9月12日 20時) (レス) id: 4bad57638d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サファイア | 作成日時：2021年3月12日 22時
