Dog.1 翡翠の野良犬 ページ1
【green side】
念願の警察官デビュー。
僕、佐野晶哉が配属されたのは、特殊犯罪対策課というところ。
よう分からへんけど、頑張るで！
人事係の人とエレベーターに乗って…あれ？これって行き先は、地下？
上の階に案内されると思ってたんやけど…。
「えーっと、地下なんですか？」
問いかけてもスルーされた。
むしろ、鼻で笑われた。
何か、おかしいやん。
「ここだ。」
エレベーターが開いてすぐにオフィスが現れた。硝子ばりの近未来的な雰囲気。
めっちゃ、カッコええやん！
SF映画に出てきそうやん！
人事係の人はいつの間にか居なくなっていた。いや、むしろ、逃げるように去って行ったと言った方が正しいかもしれへん。
「あっ、来たな、噂の新人。」
「今日からお世話になります、佐野晶哉と申します！宜しくお願いします！」
「俺はここのリーダー、小島健。宜しく。本当は後、四人居るんやけど、今日は皆んな、外に出ちゃっててなぁ。」
「そうなんですか…。」
じゃあ、六人のチームって事か…。
具体的にどんな仕事をこなしているんだろう？
「君はどんなスキルを秘めてるんか？」
「ス、スキル？」
「ええっ、知らんの？ここに配属されたヤツは皆んな、それぞれ、スキル保持者なんやで。」
「何ですか、それ。聞いてないです。」
「上のヤツら、何も説明せんと連れて来たって事か。ホンマに嫌な連中やで。」
困惑した顔をしている小島さん。
スキルなんてワード、初耳なんやけど。
「特殊犯罪対策課秘密捜査班は、通称、Stray dogsと言われてて、野良犬の集まりなんて馬鹿にされるんや。せやけど、断トツで検挙率が高いからカオスやろ？」
「は、はあ。」
「ここに集められたメンバーには絶対、一つ秀でた能力を持っている。皆んなが居たら説明も分かりやすいんやろうけど…ちなみに俺は“ 言霊 ”のスキル。俺の言葉には従わざるを得ないんよ。せやから、リーダーってポジションなんよねー。まあ、それはおいおい、分かっていくと思うからええんやけど。」
これこそ、SFの世界だ。
この話を信じた場合、僕はスキルなんて持ってるのか？
「君も絶対、何かのスキルを持ってる筈や。まあ、唐突に目覚めるかもなぁ。」
「他の皆さんのスキルはどんなのなんですか？」
「それは揃ってからのお楽しみにしておこうや。」
小島さんはそう言って笑った。
その笑顔が妙に綺麗だった。
僕、どうないしよっ！
これ、波乱の配属なんやけどっ！
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湊(プロフ) - 設定とかストーリーとか諸々好みです！更新されるのを楽しみにしてます！めっちゃ、応援してます！ (2022年1月8日 13時) (
レス) @page19 id: 4660e3240e (このIDを非表示/違反報告)
サファイア(プロフ) - 自由人さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！マイペースではありますが、これからも宜しくお願いします！！ (2021年9月12日 21時) (レス) id: 0a305638c7 (このIDを非表示/違反報告)
自由人 - 更新される度に、わくわくしながら読んでます。応援してます！ (2021年9月12日 20時) (レス) id: 4bad57638d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サファイア | 作成日時：2021年3月12日 22時
