凛和3 ページ8
凛side
「……ひゅーちゃーさいと。………あと、17秒…」
シン…とした部屋に、秒針が音を刻む。…と、きっかり17秒後に、和葉が目を覚ました。
「ん……凛…？」
「っ和葉……！」
思わず涙があふれ、和葉に抱きつく。
「ずっと目覚さないからっ…」
言葉にならない気持ちが、頬を伝って落ちていく。
「あ、そっか、ずっと寝てたのか」
頬に貼られたガーゼを撫で、和葉が呟いた。
和葉side
「心配だったっ……」
ヒクッヒクッと凛の肩が揺れる。
「ごめん……」
その声は、静かな部屋にやけに大きく響いた。黙り込んでしまった凛の顔を覗き込もうとして、でも背中がひどく痛むから諦める。
急に視界がぶれ、右肩に体温を感じる。……抱き寄せられたのだ、と理解した頃、俺の頬に凛の涙が一滴、落ちては流れた。
「和葉のことはっ……ボクが守りたかった…！」
いつになく、真剣な声。
「一生かけて幸せにするから」
ヒュ、と一瞬息が止まった。
(……そんなこと言われたの、初めてだ)
俺の頬も濡れていることに気づく。
「ありがと……凛は、すごいな」
俺なんかを、こんなに大事にしてくれるなんて、と心の中で付け足しておく。これを言うと、何故かいつも凛は怒るから。
でも、言ってないはずなのに
「和葉、いっつもそればっかり……」
と言った凛の声は、なんとなく拗ねているみたいだった。
(心の声でも聞こえてるのかな……でもそれは困るな。だって)
聞こえていたら、こんなに俺が凛を好きだって、バレてしまうから。
２人きりになり、相手が突然静かになったので訝しんでいると、急に切なそうに抱き寄せられ、聞いた事のない真剣な声で「一生かけて幸せにする」と言われて、思わず涙がこぼれる凛和
診断メーカー様
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まりぃごーるど - ありがとうございます！！ (2020年11月25日 18時) (
レス) id: 4711cab8eb (このIDを非表示/違反報告)
紙絵師(プロフ) - まりぃごーるどさん» えっあざます！じゃあ企画名も記載するっすね！ (2020年11月25日 18時) (レス) id: b43ef54b2f (このIDを非表示/違反報告)
まりぃごーるど - え……なにこれ凄くほのぼのする……文の書き方も好みです！ 元の企画教えてもらえませんか？ (2020年11月25日 18時) (レス) id: 4711cab8eb (このIDを非表示/違反報告)
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