企画のうちよそをイチャイチャさせたい。

凛和2 ページ7

ぴぴぴ、ぴぴぴ……かちっ
「んん…まだ寝る…」
隣の部屋から、そんな呟きが壁越しに聞こえた。
(凛が起きてないなんて珍しい…)
そんなことを思いながら、時計を見た。
(もう7時か……起こした方が、いい、かも…？)
そうと決まれば実行。とりあえず隣の部屋の前まで行ってみる。
起こす、つもりだったけれど、凛よりも俺が早く起きてるなんて珍しいから、ついいたずら心が覗いた。
(いや、実際は徹ゲーしてたから俺が寝てないだけだけど)
と誰に言うわけでもなく言い訳をしながらもドアノブをそぅ‥っと回す。
案の定凛はぐっすり眠り込んでいて、幼い寝顔に思わず笑みが溢れた。
(かわいい……)
すぅ、すぅ…と寝息を立てているのを確認し、
「凛、起きてる…？」
と言ってみる。……多分、寝てる。返事ないし。
「起きないと、悪戯するよ……？」
…………起きない。いいや、悪戯しちゃえ。
チュ。
額にキスを落とし、顔を上げようとした時。
「っ、！？」
後頭部に手を回され、逃げられなくされてしまった。
(え、ま、って、キスしてっ……！？)
不意に頭への圧が消え、ガバッと飛び退く。
「おはよ、目覚めのキスをどうもありがとう」
意地悪く、それでいて爽やかに笑う凛に俺は、
「起きてるなら言えバカ………」
と言うしかないのだった。



【和葉の起こし方】
悪戯心で唇にキスしてみる。すぐに離すつもりが、後頭部を手で押さえられて離れられない。手が離されたと同時に飛び退くと意地悪そうに笑う相手がいた
診断メーカー様より

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