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「やー見つかんねぇわ」

「見つかってもどうせ使えないか」





暗い車内ではやはり見つけることは出来なくて





「てかお前コンタクト無くすとか泣き過ぎだろ笑」





笑いながら、少しだけ、ほんの少しだけ強く
頭を撫でられる。


ぼんやりとその事実を理解しながらも
どうするでもなく、ただされるがままに



直接感じる体温

揺れる視界




泣いた後の何となく寂しい気持ちだとか
甘えたい気持ちだとか、

それらが薄れていく。



比例するように心が満たされていく。






「あー、どうする?」

「なにが…?」

「この後どこかで飯でも食おうと思ってたけど」
「お前ん家行く?そしたらメガネなり、
替えのコンタクトなりある?」






そうやって優しく聞きながら

さっき自分で崩した私の前髪を直すように梳く。





「あーでも折角だしなぁ、外の方が……うーん」






今度は崩さないように、優しく撫でられて



そして、悩み始めた彼は連動するように手を止めた



私のために悩んでくれている彼には悪いが

当の私は、依然として頭に乗せられたままの
彼の左手に意識がいって仕様がないのだ。






「私は…どっちでも大丈夫だよ」

「見えないこともないし、外でも」

「こんな時間だから…家でも、どっちでも。」




「うーわ、1番悩むやつだわぁ。」





そう笑って、ハンドルに肘を掛けて顎を置いた。




えーどうしよ。

なんて、そのまま。
顎をついたままで、顔だけをこちらに向ける。





「じゃあご飯は日を改めて行こうか」

「Aも疲れたと思うし」






ハンドルから手と顔を離してそう言った彼は
アクセルを踏んだ。






「今日はゆっくり祝お」

「……ありがと。」







ケーキ屋開いてんのかな、

飯は…出前で良いか




店でも探しているのだろうか

左右の道を見ながら運転する彼の

嬉しい独り言と



車内に掛かるお気に入りの曲を聞きながら

窓の外を眺めていた。






**
私の語彙力の問題で伝わっていないかも知れませんが
唯一完全理解している私はもうジンちゃんに
デレッデレです。

"お友だち"の名残というか癖なのか知らないですけど
無意識に髪撫でるジンちゃん悶えませんか……


考え事している時、何かしている時
例えば電話中。通話しながら彼女の髪撫でてるとか


恋人ですかって。
お前ら付き合ってんのかって。


そんな妄想をしては一人悶えております。
皆様に伝わりますように!笑

2018.12.23
えだまめ

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ひかる - 移行おめでとう!!神くんのほどよいぶりっこ加減にヤられたのは紫耀だけじゃないぞ笑 廉が黒髪になってニヤニヤが止まらないので廉も参戦させてあげて?(久々に自担愛出したわ)そして完結が遠ざかるってゆう笑 (2018年12月23日 0時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えだまめ | 作成日時:2018年12月21日 16時

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