【佰捌拾肆】蝶達との別れ【桃】 ページ24
ちょっと前に書いた友人(先輩)とのいざこざ(継続中)のストレスのせいで胃がぶっ壊れたので今日は朝から書けます(´・ω・`)
※ぶっちゃけ最近間が空いてるのはそのせいだったりする
胃がめちゃくちゃキリキリするぜ……(´;ω;`)<ヒィン…
□□□□□
夢主side
さて、次はカナエ…なのだが。
初っ端から重くなった場の雰囲気を霧散させるように、パン!と乾いた手の音が響いたのだ。
完全に油断しきっていた為、ちょっぴり肩が跳ねた。
カ「さて、次は私ね!杏華ちゃんとの思い出、色々あるから困ってしまうわぁ」
目が見えなくとも、「うーん」と唸っているのが容易に想像出来る。
虚を衝くようなそれにキョトンとした後、弾かれたように笑い声を上げた。
『は、ははっ!
……やっぱり、君には敵わないよ』
嗚呼、本当に敵わない。
現にそれが幸をなしたようで、纒わり付くような重い雰囲気があっという間に霧散したのだ。
蜜璃なんかくすくすと楽しそうに笑っている。
カ「あらあら、私のお手柄ね〜」
『やっぱり、カナエは昔から変わらないねぇ』
カ「あらっ、成長してないって言いたいのかしら?」
『そうは言ってないよ』
カ「ふふふ、冗談よ」
でもカナエ、怒るとかなり怖いんだよなぁ…。
幸い怒りの矛先を向けられた事は無いが(しかししのぶの場合は山ほどある)煉獄家の陰口を言う輩を諭していたところを見た事があるのみだ。
ただ、お察しの通りそれは到底普通とは言えない。
何故なら言い淀む相手を綺麗にスルーして「今、何て言ったのかしら?」の繰り返しなのだ。
相手が逆ギレしようが、拳が飛んでこようが(綺麗に避けてた)「今、何て言ったのかしら?」とBotのようにしか言わないのだ。
因みに私はというと、それを物陰から見ていた為普通にトラウマになった。
『ぴぇ…カナエまぢ怖…猫モフろ』となったのはちょっと古い記憶だ。
ただ、裏を返せば……今でも変わらず、優しい性根の持ち主だ。
カナエは現在蝶屋敷の看護婦長をしているが、溢れ出る包容感から人気はかなり高い。
「白衣の天使」と呼ばれるのも納得だ。
カ「…杏華ちゃん」
『ん?』
カ「ありがとうね、あの時私を助けてくれて。
貴方が居なかったら、私…」
『お易い御用さ』
カ「!」
『大切な友人を守るのに理由なんていらないよ』
カ「そうね…貴方は昔から、そういう人だったわねぇ……」
伸ばされた柔い手を、キュッと握る。
何かを耐えるように小さく震えている手を、私は気付かぬ振りをした。
だって、私は目が見えないから気付ける筈も無いのだ。
【佰捌拾伍】蝶達との別れ【花】→←【佰捌拾参】蝶達との別れ【紫】
218人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花陰 桜(プロフ) - 紗那さん» 初めまして、コメントありがとうございます!私もそこは気合いを入れて書いたので嬉しいです!割と短めですが、モノローグとして現代編も入れる予定なのでお楽しみに!(ふんすっ) (2022年1月31日 19時) (レス) id: f28080f41d (このIDを非表示/違反報告)
紗那(プロフ) - 初めまして、とても素敵なstoryでお気に入りです!!一人ひとりの別れでは泣いてしまいました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) このまま現代編に続いて欲しいです(^^) (2022年1月31日 0時) (レス) @page50 id: 651dd4d3c6 (このIDを非表示/違反報告)
花陰 桜(プロフ) - いちごマカロンさん» 嬉しいコメントありがとうございますm(*_ _)m (2022年1月23日 22時) (レス) id: f28080f41d (このIDを非表示/違反報告)
いちごマカロン - 面白すぎて一気読みしました!!やばい、小説読んでマジで泣いたのこの作品が初めて、、、新しいエピソードが毎回流される。 (2022年1月23日 8時) (レス) id: 8d57d47a4b (このIDを非表示/違反報告)
花陰 桜(プロフ) - まっひーさん» ワーイ(*´ω`*) (2021年12月2日 18時) (レス) id: f28080f41d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花陰 桜 x他1人 | 作成日時:2021年9月18日 18時