【鬼滅の刃】煉獄さんの姉に転生したら痣に殺.される運命だけど、それでもまた会いたいと願います【陸】

【特別番外編】もし、夢主と煉獄杏寿郎の立場が逆だったら【壱】 ページ13

その者の死ぬ未来を知っているもの、死ぬ未来を持つ者……その立ち位置が逆転したら、一体どうなってしまうのか。

※文字通り原作での立ち位置も入れ替わってるので閲覧注意(見た後文句言われても知らんよ！)

でも吾峠呼先生の絵柄でうちの夢主見てみた……(殴)


□□□□
杏寿郎side

俺の名前は、煉獄杏寿郎。

所謂……転生者だ。
死因は忘れたが、何か重いものが降ってきたのを覚えてる。
何故、そんな漫画やアニメに出てきそうなやけにかっこいい名前を持っているかと言うと…俺が文字通り、"血縁者"だからだ。

煉獄杏華。

【鬼滅の刃】の登場人物であり、現炎柱。

詳しいことは省くが……今後の主人公の生き方に、大きな影響を齎す人物だ。
そして…俺は、そんなキャラの弟に転生したのだ。
本来居るはずの無い、架空のキャラとして。

……俺は、その為に転生したと言っても過言では無いだろう。

…何故って？

……原作での煉獄杏華は、主人公の竈門炭治郎含む後輩達を夜明けまで守り抜いて……最終的には強敵に腹部を貫かれて死亡してしまうのだ。
左目を潰され、内臓も傷付けて。

それでも、最期まで笑って炭治郎達に焔を託して死んでゆく。

そんな渋くも熱い生き様のキャラな為……前世でも、相当人気を博していたキャラだ。
かくいう俺もシンプルに最推しだった。
そんな最推しの弟に転生したのだから控えめに言って恐れ多いが……このまま何もしなければ、彼女は死んでしまうのだ。

俺というイレギュラーがいるとはいえ、それはあまりに危険な賭け過ぎる。

……大正の世で、うら若き女性が僅か二十歳で戦死なんて。
そんなの、あんまり過ぎるだろう。
だから……俺は、助けたいのだ。

煉獄杏華というキャラを……そして、大切な姉を。

─────杏寿郎！

─────君はほんとに可愛いねぇ、うりうり〜

─────きょ、きょ、杏寿郎！頼む一分で良いからしのぶから匿ってくれ！…って来たー！！嫌だあぁあそんな太くて硬いものを問答無用でぶっ刺されるなんて嫌だあぁあ！！あぁああ……(遠ざかっていく声)


……準備も出来た、覚悟も出来た。
…後は、地獄の閻魔のおっちゃんに謝る準備くらいだ。



煉｢お館様に事を伝えてくれ。
……姉上の列車の任務を、俺とすげ替えると。
まだあの人にはバレてない、頼む｣

鴉｢……カァ！｣

煉｢…礼を言う｣


｢姉は弟を守る物｣とか｢姉なんだから｣とか言うけどさァ……その姉は、一体誰が守ってくれんのさ。
…さぁ。



煉｢出陣だ｣


ほぉら、早く逃げないと炎の虎に食われちまうぞ。

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