【鬼滅の刃】煉獄さんの姉に転生したら痣に殺.される運命だけど、それでもまた会いたいと願います【陸】

【佰陸拾捌】焔の呪い。 ページ2

side無し

それは、呪いだった。

世界に歯向かい、未来を変えた、代償の呪い。
本来死ぬ筈だった人物を救った、あまりにも重すぎる代償。
対価は、彼女自身の命。

そして───魂。

その約束が今、終わろうとしている。
世界の未来が、あるべき道から外れていく。
創造神に歯向かった罪は重い。

その罪が……彼女の身体に、痣となって現れているのだ。



｢臓器の損傷が酷い｣

｢痣の進行が止まったとしても、何処かしらの部位が使えなくなる可能性が高い｣

｢常に身体が熱を帯びている｣




｢寿命は……持って、後一ヶ月というところでしょう｣

それが、主治医のしのぶが課した非情な現実であった。
寧ろ、ここまで持ったことがおかしいのだという。
かなり若い頃から呼吸を行使していた為、痣があろうが無かろうがそう長くは生きられない運命だったとの事。

それでも……慰めにも何にもならないのだが。

彼女が主体であった柱稽古は即中止、解体された。

柱一人抜けるだけでも大きな損失になる。
元柱という肩書きの為字面上はそう大きくは見えないかもしれないが、杏華の訓練も決して見過ごせない規模であったのだ。

しかし……幸か不幸か……彼女が昏睡状態に陥ったのは、柱稽古編が終わる直前……それ即ち、最終決戦の間近であったが。

皮肉なことに、時期的にそう大きな損失にはならなかったのだ。


だって、そのほとんどが無駄になるのだから(死)。




さて、最終決戦が始まるのが先か彼女の命が尽きるのが先か。




長きに渡る人生(戦い)が、今終わろうとしていた。

□□□□
9月18日現在

続編報告出した途端物凄い勢いで閲覧数が減って｢(´・ω・`；)ｴｯ｣となってしまった…。
……ちょっと寂しい(´・ω・｀)

評価しなくても全然皆良いから見てくれー(´・ω・｀)

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