【鬼滅の刃】煉獄さんの姉に転生したら悪女に文句を付けられた件について。

【参拾弐】霞の双子。 ページ41

※これから救済に関しては間に話を入れずノンストップで進めていきます。
都合上、救えないキャラもいるのでそこら辺はご了承ください。
時系列はズレてたら教えてください。
都合上、錆兎と比べるとどうしても短くなってしまいますがそこら辺は許して下さい。

□□□□
兄side

…あのな、無一郎。

俺、いつかお前に謝ろうと思ってたんだ。
けれど、俺はいつも意地を張ってお前に酷い事を言ってしまう。
こんな時だからこそ、助け合うべきなのに。

……駄目な兄ちゃんでごめんなぁ。

薄れゆく意識の中、ぼんやりとそう思った。

夏の、蒸し暑い夜だった。

扉を開けて寝ていたら、突然化け物が入ってきて…そいつはあっという間に俺の片腕を奪い取った。
｢逃げろ無一郎｣と叫ぶ前に───この世の物とは思えない程凄まじい咆哮をあげて化け物ごと外に飛び出して行った。

血が沢山出て、禄に動くことが出来ない。

あぁ、神様。

どうか、どうか、無一郎に伝えてください。

有「どうか、弟を…助けて、ください……。
弟は、人の為、に力を出せる優しい奴、だから……。
多分、俺はもう駄目だけど…もし、無一郎が生き、てたら伝えて、下さい……。
"無一郎の無は無限の無"だという事を」


ブツリ、そこまで言って俺の意識は途切れた。



『その願い、とくと聞き受けた』


意識が落ちる直前、そんな声が聞こえた気がした。

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夢主side

無理無理無理無理びっくりした……！！

跳ね上がる心臓を押さえ付けるように、やや強引に鬼を頸ごと蹴り潰した。

いやさ、疾風に｢次ノ場所ハ景信山｣って言われてどっか聞き覚えのあるその言葉にン？？って首を傾げながら鬼を狩りに行ったら見覚えのありすぎる片腕の無い男の子とその男の子にそっくりな未来の霞柱様がいるって想像出来る？出来ないよね？？(ここまでノンブレス)

『っ、ふぅ〜……。、！』

一息つく暇もなく、見境なく襲ってきた弟君の方を手刀で沈めた。
…うん、息はあるけど原作程ボロボロじゃない。
多分原作と違って介入が間に合ったからだ。

兄の有一郎の方は出血多量だけど…うん大丈夫、息はあった。

いっっやまさか図らずとも救済してしまうとは…錆兎の時は薄々勘づいてたけど。

『…』

また原作という原作をねじ曲げてしまった自分に向けて十字を切りながらも、とにかくこのよく頑張った双子がこれ以上苦しむことがないよう隠達を呼ぶのだった。

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