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「A」









彼の声が、聞こえる。









「A?」









愛おしい声。









「亮!!」









15の秋だった。









亮と付き合ったのは。









「亮寒い」








そういうと彼は少し嫌そうな顔をしながら、私の右手を自分のポケットの中に突っ込んだ。









彼は冷え性で、私と同じくらい手が冷たい。









そんな私たちを温めてくれてたのは、亮の懐にあるカイロだった。









「ねぇ、肉まん食べよ」









学校帰り、私たちはコンビニの肉まんを一個買って









彼は半分こに割ってくれた。








その半分も、歪な半分で









それでも彼が半分こしている時の成功した顔も









失敗した顔も、









「あぁ〜…今日はついてないな」









私には、愛おしく思えた。

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作成日時:2018年11月27日 22時

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