今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:757 hit
小|中|大
2 ページ3
「A」
彼の声が、聞こえる。
「A?」
愛おしい声。
「亮!!」
15の秋だった。
亮と付き合ったのは。
「亮寒い」
そういうと彼は少し嫌そうな顔をしながら、私の右手を自分のポケットの中に突っ込んだ。
彼は冷え性で、私と同じくらい手が冷たい。
そんな私たちを温めてくれてたのは、亮の懐にあるカイロだった。
「ねぇ、肉まん食べよ」
学校帰り、私たちはコンビニの肉まんを一個買って
彼は半分こに割ってくれた。
その半分も、歪な半分で
それでも彼が半分こしている時の成功した顔も
失敗した顔も、
「あぁ〜…今日はついてないな」
私には、愛おしく思えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
5人がお気に入り
設定タグ:吉沢亮
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2018年11月27日 22時