メンバー内恋愛は、、、 (ページ7)

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出逢いのチカラ【2】ページ7

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「私とにっしーですか！？」

宇野ちゃんが大きな声をあげた。

「そうよ、いいペアでしょ」

ズキンと胸が痛んだような。

私とにっしーがハレルヤのアクロバットのときには言われなかった。

＂いいペア＂

どうして。

胸がズキズキと痛む原因は考えてはいけないような気がして、考えなかった。

「ちょっと待ってください！急になんて無理ですよ……」

いつも歌には積極的な宇野ちゃんなのに珍しく無理と言った。

それに、

「俺も微妙だと思います」

そういうにっしーも……。

歌う予定だった2人から断られたスタッフさんは諦めようとしたけれど、

私の隣にいた千晃の言葉を始めにそれはひっくり返された。

「でもさ、私はこの曲好きだよ。いい歌だと思う」

そう言いながら千晃が見せてきたのは歌詞の書かれた紙。そこには…

「＂ぼくの名前、憶えてくれますか？＂

＂いきなり、どうしたの？＂

………ってどうしたんだろ？」

私には歌詞の内容がさっぱりわからなかった。

千晃がそんな私のために説明してくれる。

「掛け合いみたいなものだよ。これは2人じゃないと出来ないね」

「……あ、そっか！」

ぼくの～がにっしーで、いきなり～のとこが宇野ちゃん。

一部会話のようになっていることに千晃のおかげで気がついた。

……この曲、めっちゃいいかも。

「これやったほうがいいと思います！にっしーと宇野ちゃんならきっと大丈夫だよ」

私はそうスタッフさんとこれを歌うであろう2人に言った。

「女子2人もこう言っとるし、大丈夫なんとちゃうの？」

と真司郎が推して、秀太と日高くんも賛成してくれた。

そして最後はリーダーの一言。

「やってみれば？AAAなんだから」

それを聞いた2人は少し考えて、ほぼ同時に「やります」と言った。

このとき、この曲を勧めなければよかった……なんて何度思ったことだろう。

この曲を2人が歌う度、泣きたくなるのは自分だった。

ただ、それでも。

4周年のときにこの曲を一緒に歌えたことはすごくすごく嬉しかったの。

この曲がきっかけだった。

自分の気持ちに気付いたのは。

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