出逢いのチカラ【1】 ページ6
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アクロバットのあるハレルヤのPV撮影が無事終わって、
AAAは次のライブへと動き出していた。
みんなで構成などを考えてると、スタッフさんが入ってきて私たちに聞く。
「今までで、恋愛系の曲って歌ったことあったっけ？」
みんなが一斉に考えるもんだから、その間だけ静かになった。
「俺が思う恋愛の歌は無いですね」
にっしーの言葉にみんなも頷いた。
すると、スタッフさんの顔が緩んで
「作ったよ」
「……え？」
「だから、ラブソングを作ったの」
私たちがラブソングを……？
私がそう考えたのと同じくらいに、周りのメンバーも騒ぎ始めた。
「嬉しいな！まあ、私は歌えないけど」
と千晃。あ、そっか。
私と千晃は歌わないんだった。
「俺、ダンス担当で良かったわ〜」
と真司郎。
「俺も。ちょっと…なあ」
と笑う秀太。そして、
「まあ、俺はラップ担当だから」
と苦笑いの日高くん。
じゃあ、やっぱりメインの3人で恋愛の曲やるのか。
でも3人で……っておかしくない？
「あ、直也くんは歌わなくて大丈夫よ」
リーダーはスタッフさんがそう言うのをわかってたように
「ですよね。ありがとうございまーす」
と返事をした。
一瞬、間があってからみんながにっしーと宇野ちゃんを見た。
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作者名：ソルト
| 作成日時：2015年7月26日 22時
