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頑張れ、私【5】 ページ46
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「俺らも行くか」
「……うん」
「なんか元気ない？お腹空いてるとか？」
心配させちゃダメだよね。
「そんなことないよ？確かにお腹はへったけど」
私が笑って話せば、にっしーも「そっか」って笑ってくれる。
それが嬉しくて私はもっと笑顔になった。
「えっと……あ、ダンスコーナー頑張ろうね」
何か話そう、そう思って出たのはこれだった。
「だな。あの技は難しいけど、俺らならできるっしょ」
「うん、そうだね」
俺らなら……
嬉しかった。
バカみたいだけど“にっしーにとって私は特別なのかも”って思ってしまった。
一瞬だけ、ほんの一瞬だけ。
だけどそれは違うのだとすぐに思い知らされる。
「にっしーたちも行こ！」
宇野ちゃんがにっしーを連れに来る。
たち……って言ってたけど、宇野ちゃんの眼中にあるのはにっしーだけ。
でもこんなのきっと、この2人の関係と私の気持ちを知らない人にとったら、
仲のいいメンバー……っていう風にしか見えない。
いっそ、メンバー全員に話してくれたらいいのにな。
「Aもいこっか。今日はバイキングにするって」
千晃がいるから私は大丈夫。
まだ、元気でいられる。
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作者名：ソルト
| 作成日時：2015年7月26日 22時
