今日:4 hit、昨日:23 hit、合計:878,961 hit
小｜中｜大
見てくれる人【6】 ページ40
*
*
*
「A、行こっか」
振り向けば目の前には優しく微笑んでいる千晃。
きっと彼女はわかってる。
宇野ちゃんとにっしーが付き合ってること。
私も笑い返して彼女の横へと移動した。
そのまま歩こうとしたのだけど、後ろから声をかけられてそれは出来なかった。
「あ、Aと千晃！」
話し合いが終わったのだろう宇野ちゃん、そしてにっしーがそこにいた。
「衣装合わせ終わったの？」
笑顔でそう聞く宇野ちゃん。
「うん、宇野ちゃんたちはなんの話してたの？」
わかってるけど、わからないふりをする。
知ってるけど、知らないふりをした。
「出逢いのチカラのことでいろいろ」
私はなにかと誤魔化すので精一杯だ。
「そっか。楽屋戻るでしょ？一緒に行こ」
そう言って私はくるりと体を回転させた。
「そうだね。お腹も空いたし」
私たちは“普通”に話しながら楽屋へと戻った。
*
*
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 905人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソルト
| 作成日時：2015年7月26日 22時
