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動きだす想い【3】《與Side》 ページ16
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「………」
ずっと黙ったままの俺ら。
いつものグループで乗らんかったのがいけなかったんかな。
「なんか、話そうよ」
この空気に耐えられなくなったらしい千晃が言った。
「なんかって？」
俺がそう聞くと
「それは、まだ決まってないけど……」
だんだんと声が小さくなっていく千晃に俺は笑ってしまった。
「ちょっと、笑わないでよ」
そんな千晃も笑っとるんやけどな。
「なんか、遊ぶ？」
次はにっしーがそう言う。
一気に騒がしくなった車内。
いつもの楽屋みたいな。
隣で笑っている千晃。
そんな千晃を見て俺は、
千晃は沈黙っていう独特の雰囲気が嫌いなんやろうと思った。
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作者名：ソルト
| 作成日時：2015年7月26日 22時
