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出逢いのチカラ【8】《宇野Side》 ページ13
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そんなこと考えてると、
「何してるん？」
後ろに真司郎と千晃が立っていた。
「おはよ、宇野ちゃん！」
「あ、おはよ」
あれ、この2人一緒に来たんだ。
「宇野ちゃん？俺らの顔になんかついてるん？」
2人を交互に見ていたからか、真司郎に笑われた。
私は慌てて言い訳をする。
「いや、2人が一緒に来るなんて珍しいなあ…って」
素直にそう言うと、あははっと笑う千晃。
「一緒に来たんじゃないよ。入り口で会っただけ」
「俺らの家、真反対やし」
「あ、そ、そうなんだ」
ダメだ。どうもぼけてしまう。
にっしーが好きだからって今までこんなことなかったのにな。
原因は…あれだ。
出逢いのチカラ
これまで以上ににっしーを気にしてしまう。
はぁ、と小さくため息をつき、私はまた彼を見た。
*
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作者名：ソルト
| 作成日時：2015年7月26日 22時
