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いろんな想い【1】 ページ2
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「お疲れ」
取材が終わって控え室に戻ろうとしたとき、優しい穏やかな声が後ろから聞こえた。
振り向いて誰か確認すると、そこにいたのはリーダーだった。
「お疲れ様。今日はフォローありがとね」
「全然。いつもAに任せっきりでしょ」
リーダーは気が利く。
私が質問の返事に行き詰まったとき、助け舟を出してくれるのはいつもリーダーだ。
リーダーといると落ち着くし、頼りになるから私は兄のように思っている。
「にしても、もうちょっと違う質問はないのかな」
きっとさっきの記者のことだろう。
記者の人は笑いながら聞いてくるが私は半ば呆れていた。
もう少しパフォーマンスについて聞いてくれれば良かったのに。
そう思っていたけれど、それはリーダーも同じだったらしい。
「うん。そうだね」
私はそれだけ言った。
もうさっきの取材については話したく無かったから。
リーダーもそれを察してくれたらしく違う話をしてくれた。
ほら、やっぱりリーダーは気が利く。
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作者名：ソルト
| 作成日時：2015年7月26日 22時
