この感情に名前をつけないで2 (ページ6)

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翔平side

鎌ヶ谷での練習を終えていつものように取材に答える。

記｢噂の女性の方は…妹さんなんですよね？｣

それ、野球に関係無いよね。とか思うけど、Aとの関係をみんなに知らせることが出来る術で。

翔｢…いえ。真剣にお付き合いさせていただいています。｣

あーあ。これをニュースで見るAは怒るかなーって。

でも俺はこういうことを望んでいたからいいんだ。

記｢え、妹さんだと本人も仰っていましたが？｣

翔｢いろいろ複雑で。血は繋がっていません。｣

記｢ずっと想いを寄せていたってことですか？｣

翔｢はい。彼女のことが好きです。誰になんと言われようとそこは変わりません。

野球も彼女と変わらないぐらい好きです。彼女とお付き合いをしても野球を疎かにしようとは思いません。むしろ頑張ろうと思えます。

今まで彼女は辛い思いをしてきたので。その分今から僕が彼女を幸せにしていきたいです。

ファンの方は驚かれると思いますがどうか見守っててほしいです。そして、日本一になって恩返ししたいと思ってます。｣

記者の人は口をポカーンと開けて立ってて。

翔｢なんかあります？他に｣

と言うと、いいえ、って言って行ってしまった。

遠くでギャーギャー騒いでいる拳士さんが見えて、

拳｢おい！翔平！お前、Aと付き合ってんのかよ！？｣

翔｢そうですよ？羨ましいでしょ～｣

こうやって気にすることなくAの事をみんなに言える状況を嬉しく思えた。