Twinkle twinkle little star~きらきら星~#F7 (ページ12)

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遥輝side

今日は土曜日でデイゲームだった。
昨日のショックからは正直立ち直れていないがプロである以上そんな私情を持ち込むわけにはいかなかった。

遥｢…卓さん｣
卓｢…ん、｣
遥｢今日、飯付き合ってください｣
卓｢…、わかった｣

卓さんは何かを悟ってくれたようで誘いを快く承諾してくれた。

やはりプレーに気持ちは関係するもので
エラー1つ。
暗い気持ちにまたドッシリと積まれた感じ。

卓｢で、なに？また女に振られたって？｣
遥｢ちょっと卓さんなんなんすかその偏見｣
卓｢いつものことやん｣

卓さんは目の前の肉をパクリ。

遥｢卓さんはもしも好きな人が記憶を無くしたらどうしますか｣
卓｢…は？｣
遥｢もしも眠ったら記憶が消えてしまう状態になったらどうしますか｣
卓｢…。｣
遥｢や。まだ決まったわけじゃないっすけど｣
卓｢…それは辛いなぁ｣

卓さんは両手を床について天井を見上げ何か考え始めた。

卓｢毎日自己紹介する｣
遥｢…｣
卓｢もしも何か奇跡が起こって、それ昨日も聞きましたよって言ってくれる日を待つ｣
遥｢…｣
卓｢そんな日が来ないとしても毎日俺のこと知って欲しい｣
遥｢、卓さんかっこいいっす…！｣
卓｢…なん笑｣

毎日自分のことを知って欲しい。

毎日俺の名前を呼んで欲しい。

Aさんにも。