明日はきみに (ページ4)

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新大阪駅
昔は何度利用したか分からない

まだ梅雨も来ていないというのに夏みたいな暑さだ

毎年甲子園連れてかれたな～焼けるから嫌だって断ったらめちゃくちゃいい日焼け止め買うたるから！ってわけわかんないこと言ってたっけ

コトと2人でキャリーケースを引きながら新しくできたであろう大阪支社に向かう
三日間は会議等が行われてその後からみっちり新店舗作りらしい
オープニングスタッフの採用も同時にしていくとかなんとか

コ「丈くん会えるといいね」

「別にそんなつもりで来たわけじゃない」

コ「嘘つき(笑)好きなんじゃないのー？」

「昔の話だから、、」

そう、私は確かにあの時丈一郎が好きだった

何かと突っかかってくるのにちゃんと車道側を歩くのも嫌いなものを何も言わずに食べてくれるのもどこか優しくて憎めなくてそんな丈一郎が好きだった

好きだったんだ。

今会えたら私は好きだというのかな

ボーッと聞いていた三日間の会議も終わり1日休みを挟んでからの店舗作り、せっかくだから飲みに行こうと大阪支社の人たちと飲み会に行った

みんな私たちより年上だしお酒もそれなりに強い、空いたグラスが定員さんの手によって素早く片されていく

明後日からよろしくお願いします！の掛け声とともにお開きになった飲み会を後に久しぶりに夜の大阪を歩いた

コ「懐かしい？」

「それなり(笑)」

次の休みは買い物に行こうとかご飯食べに行こうとか話しながら信号待ちをしていた

赤から青に変わって人の波を縫って歩く

その時にはもう丈一郎に会っていたことなんて知らずに

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