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美「川尻先輩ってナチュラルにモテ男ムーブとってるんだ。天然物だわ」
『なにそれどういうこと？』
美「あの人がモテる理由がよくわかったって話」
純「蓮くん、日曜大会なんやって。サッカー見に来て欲しかったのに残念やわ」
河野くんがドカッと席に座りながら、ちょっとしょげたように言うから子供みたいで笑ってしまう。
『先輩のダンス見てみたいなー…』
次は絶対行くぞ、と心に決めた。
今回も見たかったな、もちろん先約のサッカー優先だけど、と思いながらぼそっと呟くと急に白岩に腕を掴まれた。
「っお前は、サッカー、見に来るんだろ？」
何故か少し焦ったようにわたしの目を見る白岩。
『え、えっと……』
純「瑠姫どしたん？高城さん、ちゃんと断ってたで」
やっぱ瑠姫も活躍見て欲しいんやな、観客は多い方が盛り上がるもんな、と一人で納得して終わらせている河野くんを横目にわたしたちは見つめ合ったまま、固まってしまっていた。
美彩はわたしたち二人をチラチラと交互に見て困惑の表情を浮かべている。
「ごめん、急に」
『いや、良いけど…』
パッと離された腕が少し寂しい、なんて気のせい。
そもそもそっちはわたしが嫌いなんじゃないの？今何を思っていたの？という問いかけは声には出せなかった。
そのままゆっくり視線を下げた。
その後はもう空気が気まずくて、予鈴が鳴ったのをいいことにその場を無理やり終わらせた。
掴まれた右腕が少し熱を帯びていることは誰にも言えなかった。
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作者のあいです。
このサイトの仕組みを詳しく理解できてないんですが、
色んな方に見ていただけてるようで嬉しいです。
ありがとうございます。
そして、進みが悪くて申し訳ないです。
このままじっくり進めるのとテンポよく行くのどっちが良いんでしょうかね…難しい……。
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作者名：あい | 作成日時：2023年11月13日 20時
