ブーゲンビリア【R.S】 (ページ8)

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翌日のお昼。

昨日はあの後にご飯を食べてお風呂に入って、楽しいことばかりを考えていて課題をやる気分にはなれず、そのまま寝落ちしていた。

『昨日めちゃくちゃぐっすり寝れたから今日は午前中寝ずに済んだー』

河「へー、そうなんや。それは良かったなあ」

『うんうん…って河野くんなんでここで食べてんの？』

河野くんは「え？みんなで食べるの楽しいしいいやん。さ、食べよか」とさも当たり前かのように私たちの机とくっつけて大きなお弁当を食べ始めた。

美「………陽キャすぎて怖いわ」

『そして女子の視線が痛い』

河野くんがいるとなればもちろん白岩もいるわけで。周りからなんだなんだとジロジロと見られるのは必然なのだ。

ただ白岩は近くにいるものの、こちらには視線を寄越さずに窓の外を見ながらぼーっとパンを食べているだけだった。

三人で日曜日の試合についてワイワイ話しながら食べていると、突然クラスメイトの知沙ちゃんからねえねえ、と声をかけられた。

『え、なになに？』

知「Aちゃんいる？って川尻先輩が」

そう言ってドアの方を指した。
川尻先輩、のワードが聞こえた瞬間にパッと勢い良くそちらを見るとニコニコしている先輩がいた。
勢い良く立ち上がりそちらへ向かう。

『川尻先輩！どうしたんですか？』

蓮「ご飯中にごめんね？タオル返しにきたんよ」

『え！？ありがとうございます！てか洗濯早すぎません？』

蓮「帰ってマッハで手洗いして乾かした」

『そこまでしてくださったんですか！？』

蓮「あは、嘘よ、嘘。世の中には乾燥機付きの超便利な洗濯機があるけんね」

わたしの大好きな笑顔でそう言った先輩は眩しかった。タオルを受け取ると、丁寧に畳まれたそれからふわりと先輩の香りがしてドキドキしてしまう。

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