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5話 ページ11

「一生近づかないで、かぁ……」



この日、竈門炭治郎と我妻善逸は二人で昼食をとっていた。『Aと仲良くなろう会議(命名竈門隊士)』の真っ最中である。

 「ああ、なんだかすごく機嫌が悪そうな感じで」
 「逆に機嫌良い時ってあるのか?」

善逸が女の子に対しこのような態度をとることは前代未聞であるが、彼女の態度では仕方のないことだろう。心から嫌っているわけではないし、Aのことは"信じたい"相手だと思っている。

それに、炭治郎は言った。『彼女は美しかった』と。きっとこれは見た目の話でもあり、心の話でもあるだろう。二人は鼻や耳が利くからこそ、彼女のことを心配しているのである。



ただ、炭治郎は素直すぎるが故に的外れなことを言い出したりしていた。

 「好きな食べ物とかを渡したら機嫌を直してくれるかなぁ」
 「いや、ないだろ」
 「善逸、聞いておいてくれるか?」
 「急に俺が好きな食べ物なぁに? って聞いて 答えてくれると思うか!?」


炭治郎のしょんぼりした表情に言葉を詰まらせる善逸。
彼女の素直な気持ちを聞けるようになるのは、遠い未来の話になるかもしれない、と心の中でため息をついた。



___
__

炭治郎の相手はたまに疲れる。変な猪よりはかなりマシだけれど。あいつはもう論外だ。

今日も、せっかく二人で話し合えたのに特に進歩もなく終わってしまった。
炭治郎なら、こんなことしなくても彼女の心を動かせるかもしれないが、それでも会う機会くらいは作らないとどうにもならない。


きっと、Aちゃんには俺すらも警戒されているだろうな。どうにかなんないものか、と頭を抱えて悩む。

何か、いい案は___





_____あ、そうだ。

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Shaula(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます^^ (2021年1月23日 8時) (レス) id: 099ba59790 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年1月23日 3時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shaula | 作成日時:2021年1月8日 20時

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